第16話

EP14 報告書
180
2026/01/31 03:31 更新
うり🎸
うり🎸
ふぅ…
タバコを地面に落とし、足で踏みつけ火を消した。


この土地…すすき町に夕陽が辺り一面をオレンジ色に染める。



俺たちは町を見下ろす小高い丘の上にいた。
うり🎸
うり🎸
穢、見つかったー?


一日四回。町を見回るパトロール。
メンバーの中で役割を分担しながらこなす仕事。
シヴァ🐸
シヴァ🐸
それ言ってる暇があったら手伝え
シヴァ🐸
シヴァ🐸
優雅にタバコ吸ってて大層いいご身分だな
シヴァはいつも通り、皮肉と悪態をつく。
俺はそんな彼が相棒として大好きだ。

うり🎸
うり🎸
俺ら2人だとシヴァさんしか探知能力使えないんだから、仕方ないっ!
うり🎸
うり🎸
それにお前の探知能力はすげーじゃん?時間はかかるけど、ほぼ100%見つかるし!
シヴァ🐸
シヴァ🐸
…俺のはそんなすごくねぇよ

否定はしているが、こういう時は内心喜んでいる。


うり🎸
うり🎸
素直に喜べばいーのに
シヴァ🐸
シヴァ🐸
あ゛ぁ?


シヴァ🐸
シヴァ🐸
ったく…もう喋んなよ
シヴァ🐸
シヴァ🐸
空気の流れが揺らぐ
うり🎸
うり🎸
ん、はーく


シヴァは、そう言うと膝と指先を地面につける。



一気に指先に力を込める。
突如、小さな竜巻がシヴァの周りを囲い、次第に大きくなる。


…そして風の塊を、街全体を覆うように放つ。
シヴァ🐸
シヴァ🐸
…OK、見つかった


シヴァの探知能力は、風を起こして空気の流れを読み、敵の位置を特定する。



どうやっているのかはよくわからないが、とにかくかっこいい。


シヴァ🐸
シヴァ🐸
東に2体。北西に1体。
うり🎸
うり🎸
…多いな
シヴァ🐸
シヴァ🐸
そのうち東の2体は…レベル5…強い
うり🎸
うり🎸
んじゃ、その2体は俺が倒すよ。残りの一体はお前に任せるわ。
シヴァ🐸
シヴァ🐸
はっ!?お前レベル5ってのは──
うり🎸
うり🎸
1人じゃ浄化困難っつーんだろ、しかも2体







うり🎸
うり🎸
…俺の強さ、わかってるよな?
シヴァ🐸
シヴァ🐸
…まぁ、そうだな


シヴァ🐸
シヴァ🐸
頼もしいな、自分の強さに溺れた味方がいると、わざわざついて行かなくて済むし
うり🎸
うり🎸
おい!?一言多いとか言うレベルじゃねぇぞ!?
シヴァ🐸
シヴァ🐸
ひひっ
シヴァは楽しそうに笑う。
彼はあまり笑わないらしい…が、俺の前ではよく笑う。


うり🎸
うり🎸
んじゃいってくるわ



シヴァに言われた通り、俺は東の方角を目指す。
今夕日が差し込んでいる方向に走る。




もふ👓
もふ👓
経過観察から16日目…
もふ👓
もふ👓
今日も体調に変化なし…か
(なまえ)
あなた
やっぱり、この痣って無害なんですかね?
もふ👓
もふ👓
まぁ2週間以上経ってるし、そう結論づけてもいいかもな

研究室にて



今日もあなたの一人称(僕・私など)はもふと研究室に入り浸っている。
しかし、今回は少し違っていた。


(なまえ)
あなた
…で、
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
よっす(*^^*)
(なまえ)
あなた
なんでじゃぱぱさんこの人がここに?

くるくると回る椅子で楽しそうに遊ぶリーダーを尻目に、もふに耳打ちをした。
もふ👓
もふ👓
いや「俺もあなたについて知りたい!」って着いてきた
(なまえ)
あなた
はぁ?
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
…語弊がある言い方だぞもふくん!
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
俺が知りたいのは蝶の痣について!

痣…か…
あれから何度か、もふと書物を漁ったりして調べてみたが全くもって手がかりは無し…


じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
それに、他にももふくんに聞きたいことがあってさ
もふ👓
もふ👓
…?俺に…?



じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
多分知ってると思うけど…



じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
ここ最近…丁度、あなたがこのシェアハウスに来たあたりから、周辺の穢が何倍にも増えているんだ
もふ👓
もふ👓
……



じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
普段、一日四回行っているパトロールで見つかる穢は多くて三体程度
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
けれどもここ半月は一日の平均が六、七体…
じゃぱぱはグラフなどの書類をテーブルに置く。

じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
穢の浄化の報告書に普段から目を通している君なら気づいてるだろ?
もふ👓
もふ👓
…もちろん
もふは目を閉じ…静かに頷く。

(なまえ)
あなた
あの…それって異常な事なんだよね?
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
少なくとも俺が浄化の仕事を初めてからの10年間は無かったね
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
…増える穢、何故か生き残っている少女、蝶の模様の痣…
もふ👓
もふ👓
──異質なことが重なり合っているから、きっとこの事実には何かしらの関係があると?
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
そう、さすがもふくん!
じゃぱぱは楽しそうに笑う。
この人はいつまでもこんな感じだ。



じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
まぁ、それ関連も調べてみてって話!
もふ👓
もふ👓
えっえぇ!?
もふ👓
もふ👓
今あなたの事でも手一杯なんだよ!?
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
穢が増えてるんだ。こうやっている間にも人が死んでいくんだぞ?


もふは言葉につまる。
もふ👓
もふ👓
はぁ…わかったわかった
もふ👓
もふ👓
ったく…最近ただでさえ寝不足なのに…
…最近、もふの目の下に隈が出来ている。
なんだか申し訳ない…
(なまえ)
あなた
あなたの一人称(僕・私など)も手伝えることは手伝ってるけど…あまり役に立ててなくてごめん…
もふ👓
もふ👓
いいよ、俺だってやりたくてやってるわけだし
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
俺も手伝おうか?
もふ👓
もふ👓
この前任せたら貴重な研究サンプルが吹き飛んで、研究が一からやり直しになっただろうが!
なんだそのエピソード!?
じゃぱぱ🦖
じゃぱぱ🦖
え、あの爆発のことまだ根に持ってるの?モテないよ?
もふ👓
もふ👓
モテるモテないは関係ないだろ!

プリ小説オーディオドラマ