翌日になり、私は制服を整える。
私は、全身鏡の前でくるりと回る。
ベースカラーはグレーで、ネクタイは赤。
スカートはグリーンで、袖のラインの色と同じ。
全体的にピシッとした制服だ。
今まで、公安の影響で学校とか行けてなかったし、着る機会がなくて憧れてた制服。
なんだか嬉しいな…
私は何回も角度を変えて、色々な角度から制服を見る。
このまま時間も忘れるくらい見てられそう…
…ん?時間も忘れるくらい…?
そう時計の方を見ると、時計は平然な顔して「もうすぐ8時なんですけど。」と言っているように見えた。
幸い、ほかの準備は出来てたので何とか遅刻せずに済んだ。
のはいいけど…
さっき、クラスを確認して1年A組だったからここに来たけど…
これがバリアフリーってやつ?
流石、名門校って感じ。いまなら偏差値79でも納得出来る。
初めての学校って緊張する…。
小一の子ってこんな気分なんだ…
そんな事を考えながらドアを開ける。
心の準備、OK!絶対失敗は許されない。
新しい自分としての第1歩を踏み外す訳には行けないから。
…何か視線感じるんだけど、気のせいかな。
あ、気のせいじゃなかったみたい…。
あまりの勢いに私は戸惑いを隠せなかった。
まさかこんな形で注目されるとは思わなかった…
個性使うところで注目されたかったのに…!!
こんな変態いるなんて聞いてないし…。
私の憧れの学校像のパズルは、1部崩れた瞬間だった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。