第39話

ガラスの瞳と蘇り
867
2024/08/15 11:53 更新
❣️🌸視点
心臓の音がうるさい

耳の裏がどくどくと波打って

荒い呼吸が乾いて沈む

くらい夜道は海底のようで

僕らは這い上がるように

海面を追いかけた

走れ、登れ、逃げろ

自分に言い聞かせた言葉と

握ったままのれるちの手
C.*・゚🌸
はぁッはぁッ…はぁッ
行く宛てがなくて

何も考えずに、真っ白な頭のまま

足は変わらず


あの展望台へと向かっていた
R.*・゚🪄︎︎
はッ…はッ…ゲホッ
上り坂

足が限界突破してる、れるちも足がガタガタしてるし…、ッ
そろそろまかなきゃ、2人とも捕まっちゃう、

もう、れるちから何も奪ってしまわないように

僕が、出来ることは、それだけだと
騎士
……くっそ、ッ
パァンッ
鋭い発砲音が僕たちを貫く

頬を掠めた弾が髪を靡かせて
C.*・゚🌸
銃……ッ
れるちの頬に付いた傷
細い何かで、切られたような跡
狙いはれるち

騎士はカースト制度では僕より身分が低いから

こんな世界だから、僕には刃向かえないんだ、

なら、
騎士
もう1発だッ、!
銃は高価だし、扱いが難しいから数が少ない

その数少ない兵器を、ここで出してきた

つまり

かなり限界に近いはず……
R.*・゚🪄︎︎
こえくん、ッ?
僕が走ることを辞めたことに何かを察したのか、れるちが腕を引っ張ってくる
R.*・゚🪄︎︎
だめ、ッ一緒に逃げるんでしょ、ッ?ねぇッ
C.*・゚🌸
……ッ
違うの、ごめんね、

僕は、きっとこうなることが正解で、ッ

身分が高いからって、罰を受けないのは違うって

僕が
僕で

証明しなきゃ、
騎士
行けッ
パァンッ
スローモーションに見えた

れるちに向かって行く弾を
R.*・゚🪄︎︎
ね゙ぇ゙ッ!!!一緒に逃げるって言ったじゃんッ!!!
泣き叫ぶれるちを前に、僕は動かなかった

ね、これが正解だって

知ってるでしょ、?
暖かかった

熱が

いつか

君が

____









ドサッ






R.*・゚🪄︎︎
ひゅーッひゅーッひゅーッひゅーッ
C.*・゚🌸
あ……、ッ?
痛いはずの胸が、さっきまでのちっとも変わらずどくどくと波打っている

違う、僕はもう目覚めないはずで……ッ
あれ……、僕……
ピントが合わない視界に、白い何かがふわりと舞う
R.*・゚🪄︎︎
……~ッ
腕を抑えて僕の前に座り込んでいるれるちが居た
切れたれるちの髪が、地面に散らばっていた

銃弾で髪が切れたんだ、
僕はれるちを庇おうとして突き飛ばされて

また、れるちに僕は守られてしまった

どうしていつもこうなんだろう

僕は

王子なのに
騎士
拘束しろ、王子もだ
C.*・゚🌸
やだ、ッやめてよッ!!!
近づいてきた騎士達が、僕の腕を固定して縛りつけようと手錠のようなものを出してくる
だめ、れるちが殺されちゃう、ッ!!!
騎士
うわぁッ!!!
騎士
化け物だッ!!!
次々と叫び倒れていく騎士達


…れる……ち、?
R.*・゚🪄︎︎
……ッ
C.*・゚🌸
……ッ!!!
右目が割れたガラスのように、ひびの入った

透明で透き通った色のない瞳になっていた
消えた色は空を切って
騎士
お前……ッ
R.*・゚🪄︎︎
……
騎士
王子だけでも拘束するんだッ!!!
れるちが僕を置いて行けないことを知っているのか、1人の騎士の声を合図に一斉に僕を目掛けて騎士が襲ってくる
R.*・゚🪄︎︎
触んないでよ゙ッ!!!
パリンッ
ガラスが割れる音がした

れるちの叫び声と同時に、周りいた騎士たちが呻き声をあげて
騎士
ゔッ
騎士
あ゙ッ
バキッ
C.*・゚🌸
ぇ……
関節が逆に曲がってる…

腕が捻れてすごい方向に向いている
首も直角に…、
R.*・゚🪄︎︎
ふーッ、ふーッ、ふーッ…ぅッ…(ボロボロッ
血を吹き出して倒れた騎士たちを前に、呆然と立ち尽くす

ただ、ここに立っているのはれるちと僕だけで
R.*・゚🪄︎︎
……ごめん、なさいッ
C.*・゚🌸
……れるちが、やったの、?
無数に転がっている死体の中で、れるちが崩れ落ちた

片目を抑えて、ぼろぼろに泣いていた


れるちが
やったんだね、
れるちが、

殺したんだ、
僕を守ったのは、
れるちの

"魔法"だった
luni(主)
大きな力は、秘められたものを蘇らせます
luni(主)
こえくんへの愛が、れるくんの能力を……
luni(主)
と言ったところでしょうかね🤔
luni(主)
まあ、次回お楽しみに!ということで!おつるに!

プリ小説オーディオドラマ