第4話

4.
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2024/06/20 16:00
Lee Know SIDE





会議室を出る。一人分増えた、いや、戻ったといってもいいかもしれない足音と共に、





地下駐車場に向かう。





なんとなく話しづらい。




いっそのこと俺が最初に口を開いてしまおうか、そう思ったとき。
あなた
迷惑ですよね。
Lee Know
ん?なんて?
Bang Chan
ごめんね、もう一回言ってもらってもいいかな?


あなたがぼそっとなにかを呟いた。




よく聞こえなかったチャニヒョンと俺は、聞き返す。
あなた
迷惑ですよねっていったんです。すみません、私なんかが。
Han
えぇ?!なにが?僕はむしろ歓迎だよ!
廊下に響き渡った、可愛らしい顔だけ見ると意外な、少しハスキーめな声。




その言葉を理解したハニは、即座にフォローを入れる。




俺もあなたがこのグループに必要じゃないとは思わない。




あなたが入ることによって、ナムジャSTAYもヨジャSTAYも増えるだろうし、




なにより年齢層が広がると思う。




でも、俺らが一番心配しているのは、『サセンによる被害』だ。




過去に、ビニの後を付いていって、ビニヌナとビニが、




イタリアンで食事をしているところを撮られて




ビニペンが押し入ってウェイトレスさんを怪我させたことがある。




そいつは接触禁止命令が下った訳だが、正直言って、姉で攻撃されるなら




メンバーはどうなんだろう、




そんないやな考えが過ってまた黙り込んでしまう。




チャンヒョンに目を向けると、心配そうな目であなたを見ている。




やっぱり男子多数に女子一人は上手くやっていけないのだろうか。




そんなことを考えているとあっという間に地下駐車場に着いた。




マネヒョンにあなたが手招きされる。
MANAGER
しばらくあなたは俺の車乗せるわ。
今日俺の車乗りたい人ー!



マネヒョンが、空気を察知して明るくしようと大きな声を出す。




そのなかで、
Han
はいっ!!


と手を元気に挙げてしまったハニに、みんなが目を向ける。




そんな中、チャニヒョンが口を開く。
Bang Chan
じゃぁ今日は久しぶりにマネヒョンの車乗ろうかなー。
Lee Know
おん、じゃあリクスとスンミニとヒョンジンこっちおいで。
イエナはあなたと年齢近いんだし、少し喋っておいで。
同年代だし気が合うんじゃない?
I.N
はい、そうしますね!リノヒョン!



イエナは、どこからそんな勇気が出てくるのかと思うくらいにっこにこの笑顔で


I.N
あなたー!高校はどこ行ってるの?
好きなゲームとかある?
僕にも妹が出来たんだねー!
ウリマンネやー!



といって、あなたの頭や顔を、パンになるんじゃないかと思うくらいこねくり回している。





そんな微笑ましい二人を横目に俺は運転席に黙って座る。


Lee Know
じゃ、みんなまたあとで。
あなた、もし俺らの方が先に宿舎着いたら、
チャニヒョンに俺の部屋聞いて声かけて。
荷解きと部屋の簡単な掃除手伝う。

今の俺のレパートリーの中には、安心させてあげられる言葉、というのが




これしか思いつかなかった。

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