Lee Know SIDE
急いで部屋に向かう。
いつもならここで練習着を洗濯に出して、シャワーを浴びるのだが、
今日の俺は違う。
マネヒョンだろうか。元々はウジナヒョンのネームプレートが
釘でドアに付いていたのだが、上から紙とテープで『あなた』という
簡易ネームプレートがくっつけてあった。
多分、一番俺が苦手意識を持たれているだろうし、
好感度を一番上げなきゃならないのはきっと俺だ。
緊張しながらドアを三回程ノックすると、
聞こえてきたのはイエナの声だった。
とイエナが気まずそうにあなた部屋の中を見る。
扉の中を覗きながらイエニが聞く。
荷解きで仲良くなれなかったから、
ここであなたが食べるって言ったら手伝ってもらおうか。
そう心に決めた時。
そいえばヨジャだとやっぱナムジャよりもそういうの
気を使うってTWICE先輩が言ってた。
モラルが無さすぎたかもな。
反省しつつ、ビニに声を掛ける。
と、最後までうざったい寸劇をマンネズの前で繰り広げるビニの
首根っこを掴んでキッチンに向かう。
仲良くなるチャンスがそんなに欲しいのか、俺。
なんだかやばい奴みたいだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。