宮舘side
店に訪れた客の会話。
同じような言葉をもう何回聞いただろうか。
注意されても直せない俺に愛想をつかした店長の言葉も、何回目だろうか。
今では無愛想な俺も、子どもの頃は人並みに笑っていたし友達も多かった。
それがある日、隣の家に住んでいた幼馴染に
「お前、笑顔キモイから笑うなよ。」
と言われてから、友達の前や家族の前ですら笑えなくなってしまった。
ただの友達に言われたのであれば、ここまで酷くはなっていなかっただろう。
何せ、幼馴染は初恋の人だったのだから。
また嫌なことを思い出してしまった。
花のお世話をして気を紛らわそうとしたその時。
チリンチリン🎶
扉の音がして、お客さんが入って来た。
やけにテンションが高いお客さんだな…。
しかもずっーと喋ってる。
そうして花をいくつか紹介していると
は?脈絡もないし意味が分からない。
それが顔にも出ていたのか、お客さんも気付いたようで、
と先程より早口で喋りだした。
初めてそんな事言われたと戸惑うと同時に、無愛想な俺を前にしても、笑顔で楽しそうに話す彼に俺は惹かれていた。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!