第3話

太陽と月
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2020/10/02 01:46 更新
宮舘side


客
さっきの店員、めっちゃ愛想悪くなかった?(ボソッ)
客2
客2
それなー。もう来るのやめよ(ボソッ)
店に訪れた客の会話。
同じような言葉をもう何回聞いただろうか。
花屋の店長
花屋の店長
君ね、接客業ってのは笑顔が大事なんだよ。
花を育てる技術があっても、そんな無愛想じゃ困るよ。
注意されても直せない俺に愛想をつかした店長の言葉も、何回目だろうか。
今では無愛想な俺も、子どもの頃は人並みに笑っていたし友達も多かった。

それがある日、隣の家に住んでいた幼馴染に
「お前、笑顔キモイから笑うなよ。」
と言われてから、友達の前や家族の前ですら笑えなくなってしまった。


ただの友達に言われたのであれば、ここまで酷くはなっていなかっただろう。
何せ、幼馴染は初恋の人だったのだから。
また嫌なことを思い出してしまった。
花のお世話をして気を紛らわそうとしたその時。

チリンチリン🎶
扉の音がして、お客さんが入って来た。
佐久間大介
佐久間大介
あ、こんにちはぁ〜!
店員さんですか?
宮舘涼太
宮舘涼太
いらっしゃいませ。
そうですが、何かお探しですか?
佐久間大介
佐久間大介
あの〜、今オススメの花ってあります?
母の日に花をプレゼントしたら母ちゃんが花ハマっちゃって!
おつかい頼まれたんですよ!
やけにテンションが高いお客さんだな…。
しかもずっーと喋ってる。
宮舘涼太
宮舘涼太
あー、今の時期だとこのお花とかですかね…
そうして花をいくつか紹介していると
佐久間大介
佐久間大介
お兄さん、素敵な人ですね!
は?脈絡もないし意味が分からない。
それが顔にも出ていたのか、お客さんも気付いたようで、
佐久間大介
佐久間大介
あ!すみません、唐突でしたよね!笑
なんか花がイキイキしてるなって思って!
お花って動物と同じように、愛情いっぱいかけて育ててあげれば、元気に育つって言うでしょう?
だから一つ一つのお花を大切にしてるんだなって!
と先程より早口で喋りだした。
初めてそんな事言われたと戸惑うと同時に、無愛想な俺を前にしても、笑顔で楽しそうに話す彼に俺は惹かれていた。

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