第4話

キラキラ花火、こころのいろ
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2026/07/31 21:07 更新
佐久間大介
佐久間大介
あーべちゃん、ほんとに今日どしたの?帰ろー!

佐久間の声に はっと我に帰る。

ぼーっとしてた。
さっきの場面ばっか頭に反芻して。


阿部亮平
阿部亮平
ごめん、佐久間!帰ろ帰ろ
顔に笑顔を貼り付けて
荷物を持って駆け足で佐久間の隣に並んだ
佐久間大介
佐久間大介
なんかさ、阿部ちゃん悩んでるね
阿部亮平
阿部亮平
ん?何を?
佐久間大介
佐久間大介
んー?なんだろ、上手く言えないけど...

深澤のことを?
阿部亮平
阿部亮平
......え、待って。
阿部亮平
阿部亮平
.....なんでふっか?
佐久間大介
佐久間大介
俺、阿部ちゃんのこと良く見てるから
阿部亮平
阿部亮平
....え、理由になってないけど
佐久間大介
佐久間大介
隠さなくていいよ、俺わかるの
阿部亮平
阿部亮平
....
佐久間の真剣な瞳がこちらを覗いてくる。
多分何を言っても 誤魔化しても
彼には通じない。
正反対な1番の理解者。

(きっと、根が似てるんだ)

こんなに真逆の性格なのに、お互いの考えが手に取る様にわかる、不思議な感覚。


阿部亮平
阿部亮平
......はーっ
深いため息をつく。
俺、結構頭良いと思ってて
結構計算して動けてると思ってて
絶対隠せてると思ってたのに。
佐久間大介
佐久間大介
なんでバレてんだろーって?
当たり前でしょー?
計算じゃなくて本能が似てんの!!俺達!
阿部亮平
阿部亮平
ねぇ、もうちょっと、怖いよ笑
頭の中読まないでー
佐久間大介
佐久間大介
佐久間様にわからぬことはない!!!
阿部亮平
阿部亮平
えーーーー
俺、そんなに隠し事下手??
佐久間大介
佐久間大介
いや、多分俺以外気づいてない
阿部亮平
阿部亮平
そっか、良かった
佐久間大介
佐久間大介
うん、だから悩んでること話してよ
阿部ちゃん、今日まじで上の空だよ。
撮影の時の上っ面は上手に出来てたけど。
阿部亮平
阿部亮平
上っ面って...
そうだね、まぁなんか常に考えてた
佐久間大介
佐久間大介
え?深澤のことを??
妬けるぅ〜
阿部亮平
阿部亮平
....
佐久間大介
佐久間大介
わかった、茶化さないから!
ごめんって!!
急に態度を悪くした俺に
佐久間がすがりついてくる。


この男はずるい男だ。
勝手に人の心を読んで
警戒心を解き
なんでも相談していいと思わせてくる。



(まぁ、実際、何に悩んでいるかと言われれば、
自分でも不透明な部分があるのだけど)



「俺のこと、見すぎ」


また急に深澤の甘い囁きが頭の中に蘇った。
顔がどんどん熱くなるのを感じる。




(思ってる以上にやばいな、俺)
佐久間大介
佐久間大介
俺が整理してあげよっか

佐久間の満面のニヤニヤ顔に

うっ...と息が詰まった。




相談して言語化したら、本当になってしまいそう。
隠しているこの気持ちが、
半分自覚して
半分気づかないふりをしているこの気持ちが、
明確になってしまう気がして。


悩むけど、聞いて欲しい自分もいて。



きっとこの気持ちは
花火みたいに色んな色に光って弾けて消えていく。
22年の時を経て 現れた パチパチ光る恋心。








阿部亮平
阿部亮平
…佐久間、この後ちょっといい?
佐久間大介
佐久間大介
もちのろーん
俺的には少し覚悟を決めて

佐久間と2人でスタジオを後にした。

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