〜305号室〜
昨日、色々なことが起きた鳴宮は、
昨晩は1回も起きることなくぐっすり眠っていた
隣を見ると、当たり前のようにルキアが寝ていた
が…
ルキアの頬には、彼女の目から流れた涙が
すーっと伝って流れていた
渚に心当たりがないわけではない
ただ、自分で起こした事の故に何もできなかった
彼は何も言わずこの部屋から去って行った
バタン
ガチャ
部屋を出た廊下には既に中条達がいた
鳴宮は昨晩部屋で起きたことが頭にちらつき、
少し口ごもるような仕草を見せたが…
鳴宮の一瞬の隙に、中条と白乃は違和感を覚えた
ガチャ
宵宮と桃瀬も鳴宮の違和感に気がついているようだ
他の5人も起きて部屋から出てきた
まだ部屋から出ていないのは…
るあの一言で鳴宮は俯いた
それを見て、違和感を持った塚地が声をかける
ガチャ
鳴宮はフイッと進行方向に向いて
ルキアを見ることなく、ずんずんと廊下を進む
『これでいいんだよな、これで……』
柳は後ろを振り返ろうとした瞬間、
ルキアが無言で彼の横を通り過ぎてあとに続く
柳は更なる疑問を持ちながらも…
彼らの前を先導して歩く鳴宮について行った























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!