第5話

🧷🖤
149
2026/02/11 05:02 更新
あなた
ここが貴方のお家なの?
ましろ爻
ましろ爻
そーだよ
あなた
…なんだか、私の居た村とは違う形の家なのね
ましろ爻
ましろ爻
確かにね〜
ましろ爻
ましろ爻
さ、入って入って
あなた
彼に手を繋がれ、私は彼の家の中に入った。
ましろ爻
ましろ爻
ね、君のこと教えてよ

机の上でサイダーの中の氷がスプーンによって回される。
彼は私をまっすぐと見つめた
あなた
…私のこと?
ましろ爻
ましろ爻
うん。
ましろ爻
ましろ爻
黒百合村のこと、どこまで知ってるの?

…この人も、私がしたと思ってるのかな
私が村を滅ぼしたって。
そんな事するわけないじゃない…
あなた
…何も知らないわ
あなた
…何も
ましろ爻
ましろ爻
…本当に?
あなた
……
彼の真っ直ぐな目がわたしを貫く。
あぁ、この間来た人と同じ目。
A
贄になった女の子が村滅ぼしたんだって
A
こえぇよなぁ
あなた
(違うのに…)
あなた
(私達じゃないよ)
あなた
(声が出たら、聞こえたら…)
あなた
私達じゃない…
A
でさ〜(笑)
あなた
(やっぱ、聞こえないよね)
あなた
貴方も、私達が村を滅ぼしたと思うの?
あなた
違うのに…
あなた
誰も聞いてくれないの
また涙が出てくる
あなた
うぅ…
あなた
村を滅ぼしたのは皆の癖に…
ましろ爻
ましろ爻
…それって?
あなた
私達が神様に気に入られなかったから…
あなた
不作になったの
あなた
そしたら、村人の皆が村に火を放ってね
あなた
うぅ…
あなた
私達の死体も、思い出も、依代も全部燃やしたの…
あなた
うぅ…
ましろ爻
ましろ爻
そーだったんだ
ましろ爻
ましろ爻
…大変だったね
ましろ爻
ましろ爻
落ち着いた〜?
あなた
…うん
ましろ爻
ましろ爻
よかった
ましろ爻
ましろ爻
じゃあ、ついてきて
彼に手を差し伸べられ、彼の手を取る。
手を取ると、彼は頬を緩ませ、目を細め、私をよーく見てから手を引き歩き出した
あなた
…こ、ここは?
ましろ爻
ましろ爻
君の部屋だよ
あなた
で、でも

地下に私は連れて行かれ、南京錠だのなんだのが
置いてある、出す気のなさそうな部屋に連れて行かれた。
ましろ爻
ましろ爻
君が逃げないか不安で不安で…
あなた
に、にげないよ、
ましろ爻
ましろ爻
そこで決めたんだ。閉じ込めちゃおーって
怖いって
透けて逃げれるかなと思ったけど、御札だの塩など置かれ、私では出られそうにない。

もう出られない

あんな村から出れて嬉しいはずなのに嬉しくない
また、私は一人なの?
一人の場所が変わっただけ?

その事を考えた瞬間、あまりに恐ろしくて腰が抜ける。尻餅をついてしまい、立てなかった
ましろ爻
ましろ爻
…絶対逃げないでね?
彼はそんな私に合わせるように膝を地面につけ、私の頬に手を添える
ましろ爻
ましろ爻
…可愛い
あなた
……一人ぼっちになるの、?
あなた
また、私…一人ぼっちなの…?
あなた
こんな広いところで一人ぼっちなんて、もう嫌だよ…
ましろ爻
ましろ爻
大丈夫
ましろ爻
ましろ爻
僕がいるでしょ
あなた
うぅ…
ましろ爻
ましろ爻
泣かないで
ましろ爻
ましろ爻
毎日ずっと会いに来てあげるから
あなた
ほんとう、?
ましろ爻
ましろ爻
うん
あなた
わ、かった…
彼は私の頭を優しく撫でた後、部屋を出て鍵をかけ、私は西洋な雰囲気の可愛らしいのにどこか寂しい桃色の部屋に一人ぼっちになった
あなた
一人にしないで…
ましろ爻
ましろ爻
(…♪)

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