第59話

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2021/03/03 07:07
テヒョンはいつかのコンビニの前に座り込む。

降りしきる雨に打たれながらテヒョンはぽつり、
テヒョン
テヒョン
僕のせいだ…
僕がハヌルを連れ出さなきゃ…
『知らなくて良い事をしらずに済んだ…。』

あまりにも辛すぎて最後は声に出せなかった。

ハヌルに行く宛はないはずなのに、
見つけ出せない自分がやるせなくて、
テヒョンは拳を強く握り地面を殴る。

滲んだ血は雨に流された。
その頃、ネットでは、大炎上となった。

すぐさまビッヒが対応し、事実無根と発表し、
アカウントを停止した。

その後もネット上で論争になる。


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・凄く楽しみに待ってて、こんな裏切りない!!
・可愛い顔して、エグい人生送ってんな。
・別に本人が殺人犯な訳じゃないから関係ない!!
・でも、殺された方の身内は気分悪いよね。
・歌は本当に素晴らしい。こんなことで負けないで!
・つか、本当かどうかもわからないよね?
・確かに20年くらい前に、そんな事件あったようだ!
・調べたの?おつ!
・BTSの名前を汚す奴なんていらない!!
・折角、曲買ったのに!詐欺師!!!
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ミンウ(マネージャー)
ミンウ(マネージャー)
アカウントの停止は仕方がない。
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
そうね…
それにしてもあのバカ女。
ジョングク
ジョングク
そとに敵がいるならまだしも、
身内にやられるなんて…
ジミン
ジミン
僕達もテヒョンアとハヌル探しに行きましょうよ!
ミンウ(マネージャー)
ミンウ(マネージャー)
それはダメだ。
お前らが動いたら余計に目立つ。
社員に動いてもらってるから大丈夫だ。
ホソク
ホソク
あの話しはほんとうなんでしょうか…
ミンウ(マネージャー)
ミンウ(マネージャー)
さぁな…
でも、一度話が出た以上、放ってはおけないだろうな。
秘書を連れ出してたPDが戻って来た。
PDニム
それについては、確認の手配をした。
あの秘書は頭がイカれちまってるよ。
ハヌルが居なくなれば、
お前達が自分の物になると思ってる。
ナムジュン
ナムジュン
その秘書はどうするんです?
PDニム
処分したいところだが、
今、クビにしたら何やらかすかわからないから、
一時謹慎処分だ。
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
あの…ハヌルは…
PDニム
そうだな、BTSお前らみたいにarmyとの絆が出来ていれば、どうにでもなるんだが、
何せ今日デビューで、絆もへったくれもない。
これからの活動は厳しいかもしれないよ。

マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
そんな…
ソクジン
ソクジン
活動も出来なくなる上に、
出生の話まで…
しかも、もしかしたらテヒョンアと兄妹なんて知ったら…
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
マリアヌナ(メイク&スタイリスト)
あの子…
自分の生い立ちに耐えられるかしら…
ユンギ
ユンギ
それはテヒョンアも同じだ…。
自分の父親がプロデューサーで殺されてるなんて、
知らなかっただろうよ…
ジミン
ジミン
テヒョンア…大丈夫かなぁ…

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