第10話

3日目②
238
2025/12/10 08:00 更新
【あっきぃSIDE】

ak
なんでさぁ…夜なの?
ak
もっと他の時間あったじゃん!!!
mz
肝試しみたいで良くない?
ak
なんでまぜちは楽しんでんの?!



現在、小野田家___赤い人が人間の頃住んでいたとされる家の前。



俺の目線の先には大豪邸___だけど、長年放置されて草がぼうぼうに生えている空き家がある。



因みにこの時間になったのは、ここまで来るのに大分時間を要したからだ。




pr
なんか…青鬼の館みたいやな
mz
それにしてはちっちゃくね?
ak
冷静なツッコミやめて!!
st
これ門開くかなぁ



さとみくんが門を押す。



蔦が絡みついたり錆びていたりするから、普通には開かなそうだ。



ro
しょうがない。横から登りますか



そう言ってるぅとくんが柵に手をかけた瞬間。



10メートルほど続いていた柵が、大きな音を立てて向こう側に倒れた。



耳をつんざく様な衝撃音が鳴り響いて、思わず身を縮める。


ro
…あ
ro
…今の、やばいかなぁ



るぅとくんが、ゆっくりとこっちを振り返る。


st
だいぶ…音でかかったもんな
mz
器物破損罪?
pr
不法侵入罪かも
ro
だーっ、やめてやめて!!
ro
近所の人が来る前に早く入りましょ!!



その時、ライトが俺らをパッと照らした。



慌てて振り返る。



嘘でしょ、警察とかだったらほんとに終わる。



逆光でシルエットしか見えない。







je
あ、皆!ここであっとる?
  




聞き覚えのある声が聞こえた瞬間、一気に肩の力が抜けた。




ro
っ、なんだぁ…ジェルくんか
je
なんだ…って酷いなぁ
ro
いや、警察か近所の人きたのかと思って
st
大丈夫、捕まっても次の日には何も無かったことになってるぜ
ro
そういう問題じゃなくて!!!
ro
あ、…そういえば、なーくんは、
je
うん…まぁ、変わらずかな



ジェルくんは目を逸らしながらそう告げる。


je
…で!今日はここ探索するんやろ?
st
そう
st
ここは小野田美子の家
st
何か呪いの元になったものがるかもしれないって、先生が
je
…せんせい?
st
あ゛ー、そうだお前忘れてんだった…
st
ま、行きながら説明するわ










ak
お邪魔しまーす…




ドアを開けて入った先は、ザ・ 廃墟って感じの散らかり様だった。



窓ガラスは割れ、廊下には木屑や砂埃が積もり、蜘蛛の巣が張っていた。



ak
えぇ…ここ行くの?
mz
何あっきぃ。怖いの?
ak
当たり前じゃん!!!
mz
即答かよw


うるさいなぁ…怖いもんは怖いんだもん!!!!



プライドなんてとっくの昔に捨てたわ!



pr
どんどん行きましょ〜
ak
あ、ちょっとぷーのすけ!!!



やばい、置いてかれる____!!!



焦ってどうにか1歩を踏み出そうとする。







____が。



俺は気づいてしまった。



俺の隣から動かない人が居ることに。


ak
…あれ?さとみくん??
je
あれ、さとちゃん怖いん??



意外だ。



彼はホラゲ得意そうだから。



ていうか前ホラゲ面白いから好きって言ってなかったっけ。




st
…っいや、そんなんじゃなくて…
st
その…蜘蛛が、


そう言って彼が指差した先。



大きな蜘蛛が巣にぶら下がっていた。



pr
え?蜘蛛?
mz
え、は?!蜘蛛?!?!
mz
俺虫無理なんだけど!!!!
ro
待って僕も無理!!!
je
まぁ俺もあんまり好きじゃないな…
pr
え、待って虫いけるの俺だけ?
pr
あっきぃは?
ak
俺お化け無理
pr
進めんじゃん!!!!
mz
いや…ぷーのすけは先頭で蜘蛛の巣をむしり取って、殺しながら進んで貰って
pr
ねぇ俺の負担でかない?
pr
てか俺も虫好きって訳じゃないんやけど
ak
ぷーのすけ行こう!!!
ak
ししょーの為だから!!!
pr
ん゛ー…分かったよ…
pr
なんか言いくるめられた感半端ないけど
mz
よっしゃ!!
pr
まぜ太???
st
はい、じゃあぷりっつ先頭で
pr
え゛ー…まじっすか
je
男に二言は無いで!!



ぷーのすけは文句をぶつぶつ言いながら前へ進んでいく。



pr
…まずはここ行きます?



そう言ってぷーのすけがドアに手を掛ける。



ak
…え?



その瞬間、眩い光が当たりを照らす。



え、今夜だったよね?



目が痛くなって、思わず目を閉じる。











次に目を開けた時には。




俺は綺麗な廊下に、一人で立っていた。





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