頭がおかしい
そう、昔に言われたことがある
笑わないから、嬉しいことがないと決めつけられて
無表情だから友達もできなかった。
でも。そんな俺にも
優しくしてくれていた人はいた。
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中学校の入学式
同じ小学校の人がいて、なおかつ同じクラスなら楽しいのだろう。友達も居れば。
俺には親しいと呼べる間柄がなかった。
外見としてはチャラめを意識した
でもそれはきっと場違いというやつだ。
ここは中学校
チャラいやつはどっかのバーでホストでもしてろ。
そんな空気が漂っていると、俺は思っている。
まあ友達も何もないからいいか
代数
数学で1つに纏めればいいのに、代数
幾何と代数 この学校は別々だった。
……なーんか俺みたい。
そうだ。こんな俺とも仲良くしてくれた人
そろそろ紹介しないとだよね
「ひーめかっ!」
「あのテレビ観たぁ?」
あれは姫香
俺とも仲良くしてくれる女子
信じられないだろうけど俺と幼馴染みなんだ。
小さい頃はよく遊んだし、よく話した
…小4くらいからは、俺のせいで話してない。
向こうはきっと、俺のことを気づいていない
気づかれたところでって感じだけど……
「じゃね~!!」
あ、話し終わった
ぱちっ
目が、あった
ガタッ
その滑らかな髪を靡かせながら俺のところに近づいてくる
どうしよう
ピタッ
今、俺の目の前
顔を近づけてくる
あ──名簿、見てないんだ
もう、“あのこと”を気にしていない…?
「姫香ーー!!」
タッタッ…、
もう、気にしていなかった
気にしていたのは俺だけ
この会話以降、姫香は話しかけてこなかった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!