ないこ視点
俺は今、状況が全く掴めていません。だって俺、一週間前くらいにりうらを庇ってゾンビになって…なったのに…
人間に戻ってる…そしてりうらが自分から俺に抱き着いてきた。こんなこと全くないのに…
りうらの抱きしめる力がだんだん強くなる。
それはこっちのセリフ。俺はただ一人、ずっと寂しかった。途中でいむが入ってきた。でも会話もできない。ただ、うなり続ける日々だった。メンバーと話したかった。会いたかった。でもそんなのゾンビの体じゃできっこなくて…メンバーをこんなに愛おしくなるなんて初めてだった。記憶も薄れていった。家族のこと。仕事のこと。友達のこと。様々なことの記憶を失っていく中でいれいすのことはどうしても忘れなかった。なんでだろうね。恐らく俺の中でいれいすをいう存在は
最愛の人で一番大切だからだと思う。その最愛の人に俺は助けられた。そしてその人が俺が元に戻ったから泣いてる。これ以上嬉しいことがあるだろうか。
りうらにつられてなのかわからないけど俺も涙がこぼれた。
りうらは涙をボロボロこぼしながらうなずいた。
りうらは本当に優しいなぁ…
俺は自分より少し背の低いりうらの頭を軽く撫でた。
ああ。本当に愛おしい。このメンバーに、そしてりうらに出会うことができて本当によかった。
そう。どうやって俺達をゾンビから人間に戻したのか。よくわからないけど、どんでもない技術が必要なはず…












![新 宿 歌 舞 伎 の 清 掃 員 。[ 💙 ]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/vScAnuxGXxM8ihwjD7ZEMAnq5M53/cover/01HX6TGY20SV6MMWWZK086FN61_resized_240x340.jpg)




編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!