第37話

第37話 記憶喪失
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2026/07/17 09:11 更新
前回のあらすじ
タコ忍

                                    "星導ショウ"
誰もが知られていない未確認生物、
年齢、誕生日、血液型、共に不明。
だがそのせいで本人曰く曖昧な答えで帰ってくる。
あまり彼の言葉を"信じてはならない。"





記入日 不明
記入者 "星導"

































初めての感覚でした







星導ショウ





俺とは全く違う考えをした人物に



叢雲カゲツ
本当は思っとらんくせに
星導ショウ















これほど目を引かれてしまうのは、
















叢雲カゲツ
…、それを今見たところで何になるん?
星導ショウ
星導ショウ
ふふっ

















知りたくなった


























叢雲カゲツ
…?
星導ショウ













"星導"とは真逆であろうものが、
どういう反応をするのか、
どういう感情になるのか、
どういう顔をするのか、


































叢雲カゲツ
…、!、!



























                            知りたくなってしまった
いや、













叢雲カゲツ
ゲホッ…ゲホッ……、









あの反応を見てしまってから、もう何もかもが遅くて、




叢雲カゲツ
ー、ーー!























                           知りたいのではなく、ただ

































星導ショウ
 
















































                           "壊したくなってしまった"



























伊波ライ
"記憶喪失"…?
星導ショウ
はい
                          ーとある島の西の忍者村ー
              困惑した表情を隠しきれない伊波ライと、
平然としている星導ショウは
忍者村の隠蔽塒で話をしていた
星導ショウ
実は何も覚えてないんです、俺
伊波ライ
え…と、
                        伊波ライは、疑心暗鬼だった
伊波ライ
(本当に信じていいんだろうか…、)
                                         数時間前
伊波ライ
はぁ、ッ……はぁ
赤城ウェン
ッ、伊波!後もうちょいで着く…!!
伊波ライ
うん、…!
       伊波ライと赤城ウェンは、目的の所に全速力で行く
伊波ライ
(村の人たちの避難も何とか済ませたッ!、後は…、)
伊波ライ
ッ!!
伊波ライ
(見えたッ!!)
伊波ライ
カゲツ!!
        叢雲カゲツを助けに来た伊波ライと赤城ウェンは
星導ショウの存在に気づいた
赤城ウェン
ッ…!お前、
               赤城ウェンは勢いよく星導ショウを指差す
星導ショウ
どうも〜、お久しぶりですね
伊波ライ
(なんだ…?あの異様な姿は、)
赤城ウェン
あの時のインチキ鑑定士!!
星導ショウ
イ、…いや、もう鑑定士のことはいいです、辞めたんで
叢雲カゲツ
…ッ、
伊波ライ
…、っカゲツ!
   叢雲カゲツは星導ショウの触手によって捉えられていた
叢雲カゲツ
伊波、赤城…
伊波ライ
カゲツ、待ってて、今助けるから!!
   伊波ライはウェアラブルデバイスを操作しようとした時
叢雲カゲツ
…逃げろ、
伊波ライ
え?
                  叢雲カゲツがそれを遮るように言った
叢雲カゲツ
…こいつを初見で倒すのは無理や
伊波ライ
…でも、ッ
叢雲カゲツ
ぼくは大丈夫やから、
伊波ライ
!ッ…
叢雲カゲツ
この村もぼくが何とかする、やから2人は逃げろ
伊波ライ
赤城ウェン
カゲツ…、
伊波ライ
…して、
叢雲カゲツ
…?
伊波ライ
どうして、…そんなこと言えるのッ?
叢雲カゲツ
!ッ
             伊波ライは苦しそうな顔で叢雲カゲツを見る
伊波ライ
カゲツはそうやって、自分を大切にしろみたいなこと言うけど、1番できてないのはカゲツじゃん
伊波ライ
(これも全部、村の人たちに仕込まれた言い伝え…)
叢雲カゲツ
伊波ライ
俺は絶対に何言われようともカゲツを見捨てない
叢雲カゲツ
…伊波、
伊波ライ
だって俺ら、"仲間"じゃん…
叢雲カゲツ
赤城ウェン
そうだよ〜?カゲツきゅん、それに僕らはヒーローだからね
叢雲カゲツ
赤城…、
赤城ウェン
ヒーローなら、目の前で困ってる人がいたら助けるっしょ!
叢雲カゲツ
星導ショウ
流石はヒーローですね
     星導ショウは周りの空気を変えるかのように言った
伊波ライ
…カゲツを返してくれる?
星導ショウ
ん〜、まぁ名残惜しいですが流石にこれ以上は騒動を大きくしたくないで
伊波ライ
え…?
星導ショウ
返しますよ
叢雲カゲツ
…!
 そう言うと、星導ショウは叢雲カゲツを捉えていた触手を
伊波ライの方にゆっくりと持っていった
赤城ウェン
え、何かめっちゃ素直…、
叢雲カゲツ
ッ…、
伊波ライ
!カゲツ!
              叢雲カゲツは触手から降ろしてもらうと、
急に力が抜けたようにふらついた
                                         ドサッ
赤城ウェン
お、とっと…
     そして、ふらついた叢雲カゲツを赤城ウェンが支えた
伊波ライ
大丈夫…?
星導ショウ
おや、流石に強くしすぎましたかね
伊波ライ
何、したの?
星導ショウ
まぁ強いて言えば、催眠に近い事ですよ
伊波ライ
催眠…?
星導ショウ
忍者だからですかね、催眠に抗ったせいか、脳に直接与えちゃったみたいです
星導ショウ
まぁ、初めての事だったので、次からは大丈夫そうですが
伊波ライ
…、
叢雲カゲツ
すまん、…赤城、伊波
                 叢雲カゲツは疲れきったように言った
伊波ライ
カゲツ…、
叢雲カゲツ
…、
叢雲カゲツ
……
叢雲カゲツ
 後は……、任せたで
伊波ライ
伊波ライ
うん、…任せてよ
赤城ウェン
りょーかい!
叢雲カゲツ
                     すると叢雲カゲツは気を失った
星導ショウ
寝てしまいましたか
伊波ライ
で、…君は何しにここにやってきたの?
                     伊波ライは、警戒心強めで言った
星導ショウ
          星導ショウがそっと持っていた鞄を地面に置いた
伊波ライ
…?
                        そして両手を軽く上げて見せる
星導ショウ
…、手を組みましょうよ
赤城ウェン
え?
伊波ライ
手を…組む?
星導ショウ
はい、俺もそちら側につかせてください
伊波ライ
…なんで、
星導ショウ
安心してください、理由も組織の情報も全部はきます
赤城ウェン
いやいや、信じられるわけないじゃん
赤城ウェン
ましてやカゲツにこんな事して、…
星導ショウ
俺にとってはからかいのつもりだったんですが、つい強くやりすぎましたかね
伊波ライ
…、だからって、
星導ショウ
さっきも言ったでしょう?全部はくって、
星導ショウ
ですから、
星導ショウ
"緋八マナ"についても色々と話しましょうか?
伊波ライ
ッ!!
                 伊波ライは一瞬にして鼓動が早くなる
赤城ウェン
(こいつッ!…知ってて言いやがった…!!)
伊波ライ
マナ…、
赤城ウェン
伊波!のまされちゃダメだ!本当のことかも言うか分からないような奴にッ!!
伊波ライ
…ッ、…
伊波ライ
…、大丈夫、そこまで馬鹿じゃないよ
赤城ウェン
…、
星導ショウ
えぇ〜、良いんですか?
伊波ライ
星導ショウ
今頃マナ、多分苦しんでますよ?
伊波ライ
…ッ、
伊波ライ
お前にマナの何が分かるのッ?
星導ショウ
…?
星導ショウ
はて、俺的には貴方よりも情報は持ってるはずなんですが…
伊波ライ
そこじゃない
伊波ライ
お前は、
伊波ライ
お前はアイツと同じだッ、
星導ショウ
                        伊波ライは星導ショウを睨む
伊波ライ
自分の目標を達成させる為だけに平気で人の気持ちに土足で入り込む
伊波ライ
罪悪感も躊躇も無い
伊波ライ
お前は同じだ、ッアイツナライヤと、
                            伊波ライは拳を強く握る
星導ショウ
罪悪感……ですか、
星導ショウ
そんなの、…もうとっくの昔に"忘れました"
伊波ライ
…、
伊波ライ
…でも、
伊波ライ
俺はマナを救いたい、この世界を守りたいッ
伊波ライ
(だったら…、)
"ちょっとした回想"
叢雲カゲツ
後は……、任せたで
伊波ライ
いいよ、"手組もう"、星導ショウ
星導ショウ
赤城ウェン
…ッ!?
赤城ウェン
伊波、なんでッ!
伊波ライ
ウェン、ごめん、俺だって本当は嫌だッ
赤城ウェン
じゃあッ!!
伊波ライ
でも
                   伊波ライは赤城ウェンの言葉を遮る
赤城ウェン
ッ…!
伊波ライ
今のままじゃ、ナライヤは倒せないッ、
伊波ライ
時間が過ぎてゆくにつれ、どんどんと街の被害が多くなってきてるッ、
伊波ライ
KOZACA-Cだって、ヒーローが俺らだけじゃどうにもなんないかもしれない
赤城ウェン
…、それは、そうかもしんないけど
伊波ライ
マナだって、ッ
赤城ウェン
!ッ
"ちょっとした回想"
…、
               赤城ウェンは誰かを無意識に思い浮かべる
赤城ウェン
…、ッ
伊波ライ
…、
伊波ライ
その為にも、俺はこいつを野放しにしちゃいけないと思う
赤城ウェン
…、
伊波ライ
…、ウェン
伊波ライ
俺を信じて
赤城ウェン
…!、
赤城ウェン
はぁ…… 、
赤城ウェン
…、
赤城ウェン
よいしょっと、
                 赤城ウェンは叢雲カゲツをおんぶする
赤城ウェン
分かったよ
伊波ライ
ウェン…、
赤城ウェン
言っとくけど、もしそいつが裏切ったら即噛み付くからね!
星導ショウ
タコは噛みごたえがいいですからね
赤城ウェン
お前に言ってねぇから!!こんのタコタコしやがって!!
星導ショウ
タコですから
伊波ライ
…、
伊波ライ
ありがとう、ウェン
赤城ウェン
カゲツきゅんのことは任せて、
伊波ライ
うん、!
伊波ライ
                         伊波ライは星導ショウを見る
伊波ライ
来て、星導
星導ショウ
はい、分かりました




現在
                     ーとある島の西の忍者村の隠蔽塒ー
伊波ライ
(とりあえず、敵組織の情報を聞こうと思ったのに、)
星導ショウ
…?、どうかしました?
伊波ライ
(出てきた言葉が、記憶喪失て、…)
伊波ライ
伊波ライ
本当に何も覚えてないの、…?
星導ショウ
はい、友達だった人も住まいも家族も、自分のことすら知りません
伊波ライ
はぁ、
星導ショウ
あ、誕生日は"オクトパス"にちなんで9月10日にしました
星導ショウ
キュート9  10って覚えてください
  星導ショウはそう言いながら手でハートを作ってみせる
伊波ライ
いらね、
星導ショウ
伊波ライ
とりあえず一旦、そっちの情報だけでも教えてよ
伊波ライ
後は何で記憶喪失の君が俺らと組もうと思ったのかもね
星導ショウ
はい、精一杯応えてみせます
                   星導ショウは表情筋変えずに言った
伊波ライ
(その顔で言われてもなぁ…、)





















                    ーとある島の西の忍者村の医務室ー
          布団に横たわっている叢雲カゲツを見守りながら
赤城ウェンは考え事をしていた
赤城ウェン
 …、
"ちょっとした回想"
伊波ライ
今のままじゃ、ナライヤは倒せないッ、
赤城ウェン
ナライヤ…、ねぇ、
赤城ウェン
(伊波から聞いた話によれば、なんかめっちゃヤバいやつだとか、)
"ちょっとした回想"
赤城ウェン
ナライヤ?…何それ初耳なんだけど、
伊波ライ
うん、俺もあの戦い以来、初めて知った
宇佐美リト
じゃあ、そいつがあの大量のKOZACA-Cを出した張本人ってことか?
伊波ライ
何か体から出してた
宇佐美リト
え、何その地味にエロい言い方…、(?)
伊波ライ
ふざけんな?リト、
叢雲カゲツ
何体くらいいたん?
赤城ウェン
えーと、四捨五入したらざっとジョッキ数十杯くらい?
叢雲カゲツ
ごめん、分からん
伊波ライ
いやこれに関してはウェンの例えが悪いでしょ
赤城ウェン
(もし、ナライヤの能力的なものがKOZACA-Cの増殖なのだとしたら、)
赤城ウェン
(アイツが、組織の中心にまわってる?)
赤城ウェン
うーん、…
                         赤城ウェンが悩みこんだ途端、
叢雲カゲツ
ッ…、
赤城ウェン
!!、
赤城ウェン
カゲツ!!
                   叢雲カゲツはゆっくりと目を開けた

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