第35話

第35話 一目惚れと敵同士の買い物
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2026/07/04 07:05 更新
前回のあらすじ
段々と叢雲カゲツの真相が分かってきた伊波ライ、その一方で宇佐美リトは佐伯イッテツと買い物に行くことに…?
                          ーとある島の西の忍者村ー











伊波ライ
"一目惚れ"…?
              叢雲カゲツに"漢字の練習してて"と言い伝え、
ふたりで別の場所に移った伊波ライと赤城ウェンは
とある話をしていた
赤城ウェン
多分?
伊波ライ
えっと…、
              伊波ライは思ったよりのワードで困惑する
赤城ウェン
まーでも、一目惚れなんてアニメの世界でしか無いと思ってたから、僕にもよく分かんないんだよね〜
伊波ライ
なんで俺に…?
赤城ウェン
だって、イナミン今好きな人に告白して返事わくわく待ってる最中道中くりげった中でしょー?(?)
伊波ライ
何その言い方…
赤城ウェン
だからイナミンならこの気持ち分かるんじゃないかって!
伊波ライ
ん〜、…そもそもどんな人なの?
伊波ライ
ウェンが一目惚れとか想像つかないから、どういう人なのかめっちゃ気になるんだけど
赤城ウェン
んーと、
赤城ウェン
なんか、シュッってしてて
赤城ウェン
キリってしてて、グワッてしてる
伊波ライ
もう俺から言うことは何もありません
赤城ウェン
待って待って笑、じょーだんだって、冗談!
赤城ウェン
てか別にいいだろ!、どういう人なのかなんて
伊波ライ
…じゃあ、きっかけは?まずそこから知らないと気持ちもクソもないでしょ
赤城ウェン
ん〜…、
赤城ウェン
なんか、気づいたら助けてくれたみたいな?
伊波ライ
…、どういうこと?
赤城ウェン
なんか困ってた時に助けてくれて、最初は命の恩人的な?感じだったんだけど…
赤城ウェン
でもなんだかその人を見てると
赤城ウェン
すごく、…胸があったかくなる…みたいな?
伊波ライ
なるほど、…
伊波ライ
今はどうなの?
赤城ウェン
え?
伊波ライ
ほらその人のこと思い浮かべてみて、どういう感じか
赤城ウェン
              赤城ウェンは何かを思い出すように考える
赤城ウェン
ん〜、…
赤城ウェン
よく分かんないや
赤城ウェン
ほぼ初対面みたいな感じだったし、一目惚れなんて初めてだからさ
伊波ライ
…、うーん、
伊波ライ
…、俺は一目惚れって言うよりも、段々と相手のことが分かってきた上で好きになったから、ウェンの言うことには俺もよく分かんない、かも
赤城ウェン
まー、そうだよねぇ…
伊波ライ
でももしそれが"好き"っていう気持ちなんだったら、何も無い時でも、無意識にその人のことを考えちゃうんだよ
赤城ウェン
伊波ライ
(俺もよく、隙あらばマナのことを考えてた)
伊波ライ
(…そんぐらい好きってことなんだろうけど)
赤城ウェン
無意識に考えちゃう、か…
赤城ウェン
……
赤城ウェン
やっぱり、まだよくわかんない
伊波ライ
そっか
伊波ライ
俺、カゲツんとこそろそろ戻るから
伊波ライ
焦らず考えればいいと思うよ
赤城ウェン
…うん、
村の忍者
伊波さん!赤城さん!!
                   村の忍者が、深刻な顔でやってきた
赤城ウェン
、?…えっと君は確か…
伊波ライ
カゲツんとこの忍者集団の一員だよね?
村の忍者
はい!良かったお2人ともご無事で、…
                  伊波ライは何かを察したように言った
伊波ライ
どうしたの…?
村の忍者
それが…、"奴"が、現れたんですッ…!
伊波ライ
奴?
赤城ウェン
誰…?
村の忍者
…ッ
                                  "ヴィラン"です
赤城ウェン
…っ!!、まじッ…?
伊波ライ
ヴィラン…?ッ
村の忍者
…はい、
村の忍者
今、…エースがひとりで、…対応しに行ってます、
伊波ライ
!!ッ
                       村の忍者は怯えた口調で言った
伊波ライ
ひとりで…、そんなまた無茶な…
赤城ウェン
伊波!
伊波ライ
                     赤城ウェンは真っ直ぐな瞳で言う
赤城ウェン
行こう!!
伊波ライ
……、うん、…!
                    ーとある島の東のボロアパートー
佐伯イッテツ
…か、買い物っていったって、さっきも言ったけど俺金持ってないし…
宇佐美リト
あー、…今回だけな?
佐伯イッテツ
佐伯イッテツ
いや待って!!流石にそれはダメでしょ!??
                   佐伯イッテツは慌てながら言った
宇佐美リト
ヴィランが何言ってんだよ…
佐伯イッテツ
ヴィランはヴィランでも、罪悪感とかはちゃんとあんの!!
宇佐美リト
じゃあどうすんだよ、今日お前は何も食べずに終いか?
佐伯イッテツ
それは…
宇佐美リト
ほら行くぞ
佐伯イッテツ
え、あっ……ちょ!!
  宇佐美リトは無理矢理佐伯イッテツの手首を引っ張った
佐伯イッテツ
…ッ
宇佐美リト
宇佐美リト
宇佐美リト
何やってんだよ…
       佐伯イッテツは死に物狂いで扉のドアノブに捕まる
佐伯イッテツ
ぐぬぬ…ッ!!
宇佐美リト
お前……意外と力あんな…(握力70kg)
佐伯イッテツ
待って、…腕の感覚無くなってきた…(握力44.1kg)
宇佐美リト
結構やべぇじゃねぇか
佐伯イッテツ
でもッ!!ここで負ける訳にはぁ!!
宇佐美リト
宇佐美リト
...はぁ
               宇佐美リトは佐伯イッテツの手首を離す
佐伯イッテツ
!?
佐伯イッテツ
あだッ!!
              その勢いで佐伯イッテツは畳に倒れ込んだ
佐伯イッテツ
いてて…、
                                         ガシッ
佐伯イッテツ
…ん?
                   宇佐美リトはにっこりと笑ったまま
佐伯イッテツを見下ろし、襟元を掴んでいた
宇佐美リト
ほら
宇佐美リト
行くぞ?(圧)
佐伯イッテツ
ヒュッ
               そのまま、流されるように佐伯イッテツは
引きづられていった
佐伯イッテツ
(これが……、ヒーロー……泣、)














                           ーとある島の東の住宅街ー
佐伯イッテツ
うぅ、…人がいっぱいだ…(田舎育ち
佐伯イッテツ
(結局来てしまった…)
 佐伯イッテツは建物の影に隠れながらしゃがみ込んでいる
宇佐美リト
お前、東に住んでんだからこんぐらい慣れとけよ
佐伯イッテツ
し、仕方ないだろ!ここ数年は外出てなかったんだから…!
宇佐美リト
え?ニート…?
佐伯イッテツ
いや違うから!!まだ大学生だし違うから!!
宇佐美リト
大学生でもニートはニートだぞ〜、
佐伯イッテツ
ぐはっッ!!
佐伯イッテツ
(佐伯イッテツ、98のダメージをもろに食らったッ…!!)
佐伯イッテツ
 お、おのれぇ…!!全世界の大学生を敵に回したな?!!
宇佐美リト
てか大学生…って、…すまんやっぱ気になる
佐伯イッテツ
…?…何?
宇佐美リト
お前いくつ…?
佐伯イッテツ














佐伯イッテツ
えー…と、
佐伯イッテツ
ひ、秘密
             佐伯イッテツは言いたくなさそうな顔で言う
宇佐美リト
秘密??
佐伯イッテツ
………秘密
宇佐美リト
佐伯イッテツ
…、
宇佐美リト
…、ま、言いたくねぇ理由があんなら別に無理に責めねぇよ
佐伯イッテツ
……、
宇佐美リト
!、ほら、信号渡るぞ
佐伯イッテツ
……
    佐伯イッテツは無言で宇佐美リトの後ろについて行った
宇佐美リト
…、
宇佐美リト
(…ここ数年、ねえ)
宇佐美リト
     宇佐美リトは佐伯イッテツを気付かれない程度に見る
宇佐美リト
(こいつ、)
                この前俺たちと戦ったこと忘れたのか?
宇佐美リト
(それに、つい最近、こいつと飯行ったばっかだってのに)
佐伯イッテツ
宇佐美リト
(たまに来るこいつの言葉の矛盾、)
宇佐美リト
……
                  ーとある島の東のスーパーマーケットー
宇佐美リト
おい…、もう買って帰るだけなんだからしっかりしろよ
佐伯イッテツ
うぅ…吐きそう…
 佐伯イッテツは久しぶりだったのか人酔いをしてしまった
佐伯イッテツ
(やっぱり、心の準備とかそういうのしとけばよかった…)
佐伯イッテツ
(足に全然力が入んない、もう一歩も歩きたくない…)
佐伯イッテツ
うぅ…
宇佐美リト
ん、
佐伯イッテツ
…?
             宇佐美リトは佐伯イッテツに手を差し伸べた
宇佐美リト
行くぞ
佐伯イッテツ
…、
佐伯イッテツ
……、





          佐伯イッテツは恐る恐る宇佐美リトの手を取った
                                           ぎゅっ
佐伯イッテツ
宇佐美リト
                  そして、流されるままに歩き始める
佐伯イッテツ
…、
佐伯イッテツ
(…人の気も知らないで、)
佐伯イッテツ
……
佐伯イッテツ
(でも、)
              佐伯イッテツは一緒に歩いている足元を見る
佐伯イッテツ
(どうして、この人といると、何故かいける気がするんだろう…)
佐伯イッテツ
(これがヒーロー属性ってやつ、…なのかな?)
佐伯イッテツ
俺とは大違い
宇佐美リト
てかお前何食いたいの?
佐伯イッテツ
!、え、あ、別になんでも…
宇佐美リト
じゃあテキトウなの買わせてもらうわ
佐伯イッテツ
う、うん
宇佐美リト
(ま、こういうのはお手軽で作れるやつとかの方がいいだろ)
    宇佐美リトはテキトウに箱型のパッケージを手に取った
佐伯イッテツ
あ、
宇佐美リト
ん?
佐伯イッテツ
あ、…いや、別に
宇佐美リト
宇佐美リト
もしかしてこれ?
     宇佐美リトは赤いパッケージを佐伯イッテツに見せる
佐伯イッテツ
…う、
宇佐美リト
お前もしかして、ペペロンチーノ好き?
佐伯イッテツ
ギクッ
宇佐美リト
ほほーう?
             宇佐美リトはイタズラ子供のように笑った
佐伯イッテツ
あ、いや別に自炊が厳しい生活の中で特に作りやすいものなだけあって!、全然好きとかでは、ね、ないというか
宇佐美リト
めっちゃ喋るじゃん
佐伯イッテツ
…、
宇佐美リト
じゃ、これでいいな?
佐伯イッテツ
ま、まぁ君がそれでいいって言うなら…ゴニョゴニョ
宇佐美リト
レジ行くぞ〜
佐伯イッテツ
あ、あ、ま、待って!
    いつの間にか、宇佐美リトとの手が離れてしまっていた








佐伯イッテツ
、…何とか太陽の眩しさに慣れてきた…
                         ーとある島の東の住宅街ー
            買い物を終えた佐伯イッテツと宇佐美リトは
スーパーマーケットから出て家に帰るところだった
佐伯イッテツ
はぁ、…なんで俺…外に出てるんだろ
佐伯イッテツ
(もう、…"あの日"以来から出れないと思ってたのに…)
佐伯イッテツ
(これも全部、…あの人の)
佐伯イッテツ
……ん?
佐伯イッテツ
……
佐伯イッテツ
……あれ…?
                        佐伯イッテツは辺りを見渡す
佐伯イッテツ
…いない、
佐伯イッテツ
(あの人が、……どこにも…)
佐伯イッテツ
……ッ!
佐伯イッテツ
もしかして、…
                                       はぐれた…?
佐伯イッテツ
……ッ、
     佐伯イッテツは急な不安感から足が段々と震えてきた
佐伯イッテツ
(どうしよう、……どうすれば…)
佐伯イッテツ
(そもそも、どうやってこの人混みの中を探せば…)
                                          ドンッ
佐伯イッテツ
いっ…!
男性市民 A
あ、すみません…!
         佐伯イッテツは男性市民 A とぶつかってしまった
佐伯イッテツ
あ、えっと…
男性市民 A
俺、急いんでるんで
佐伯イッテツ
あ、…
                            そのまま去ってしまった
佐伯イッテツ
……、
                                          ドンッ
佐伯イッテツ
ッ!
                       女性市民とぶつかってしまった
女性市民
……
                    今度は無言で去って行ってしまった
佐伯イッテツ
…、
佐伯イッテツ
…逃げなきゃ、(ボソッ
          佐伯イッテツは口からこぼれ落ちるように言った
佐伯イッテツ
(こんなところに、いたら、)
                                          ドンッ
佐伯イッテツ
……、ッ
          佐伯イッテツはまた誰かとぶつかってしまった
佐伯イッテツ
……すみませ…、
                                         ドンッ
                          また、ぶつかってしまった
佐伯イッテツ
ッ……、
                                         ドンッ
佐伯イッテツ
……、
                                           また、
                                          ドンッ
                                           また、







また、








































"ちょっとした回想"
他の東のヒーロー
いいよな、お前だけ







佐伯イッテツ


















男性市民 A
ヒーローって言うか、化け物じゃね?
男性市民 B
それな笑
佐伯イッテツ
……、


























                                            もう、














女性市民
近づかないで!!















                                     いっそのこと
 
















他の東のヒーロー
、死にたくないよ…

















                                        ここから


















他の東のヒーロー
なんで、……お前だけ……ッ

















                                逃げ出してしまえば



















他の東のヒーロー
お前が……、羨ましいッ……














                                     楽になれる?



























佐伯イッテツ
ッ…




















佐伯イッテツ
何が、…
佐伯イッテツ
何が、ヒーローだよっ…










































































佐伯イッテツ
ッ!!
佐伯イッテツ
…、
佐伯イッテツ
……
佐伯イッテツ
……いた、
ーーー、!!








女性市民
 なにあれ笑、迷子かな?
男性市民 B
うるさ笑
                      周りから他の市民の声が聞こえる














佐伯イッテツ
…見つけた、
おーい、!!どこいったー!、







女性市民
可愛い〜笑
















佐伯イッテツ
ッ……!!
           でも佐伯イッテツにはそれが聞こえないぐらい、
















佐伯イッテツ
……くん、ッ
                                        彼の声が
返事しろー!、
佐伯イッテツ
と君…、
                                      はっきりと
"帰るぞー!!"
佐伯イッテツ
"リト君ッ!!"
!!
宇佐美リト
……"テツ"?
                                         聞こえた
佐伯イッテツ
リト君!!!
宇佐美リト
テツ!!
                   佐伯イッテツは自然と無意識に走る
佐伯イッテツ
はぁッ、……はぁ……!!
                 宇佐美リトから目を離さず、真っ直ぐに
佐伯イッテツ
はぁ…、はぁッ
                                         パシっ
佐伯イッテツ
リト君、
      佐伯イッテツは無意識に宇佐美リトの手に触れ、握る
宇佐美リト
…!
佐伯イッテツ
ごめん、はぐれて……はぁッ…はぁ、
宇佐美リト
宇佐美リト
…、帰るか
宇佐美リト
テツ
佐伯イッテツ
う、うん
宇佐美リト
一緒に飯食おうぜ!
                      宇佐美リトは満面の笑みで言った
佐伯イッテツ
…うん、

















                          ーとある島の西の忍者村ー



叢雲カゲツ
なんで、
叢雲カゲツ
ここが分かった?
                叢雲カゲツはクナイを強く握り締める
…、
さぁ、



























                                  何故でしょう?
A
最近文字数やばたにえん
A
てか緋八のパッチワーク・ヒーローのMV良きでした、想像がめちゃ膨らんでます

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