顔を歪ませる集団の中 、奥から出てきた トルコ帽を被った 男 。
何となく全員か 圧は出ているが 、此奴は一番圧がすごい 。
グルッペンの方を見てみれば 、先程とは違い余裕の表情だ 。
グルッペンは 、そのまま余裕の表情で 言った 。
『 ……… は ? 』
全員が 、同時に声をあげる 。もちろん 、トントンも 私もだ 。
だが 、私は驚きの方ではなく 怒りの方で声が出てしまったため 、ふつふつと怒りが湧いてくる 。
私が声をかければ 、グルッペンは やはり余裕の表情で此方を向く 。
皆の視線は 、私の腕へと向く 。
私は 、あまりの感情の高ぶりに 手が暑さで溶けてしまったのだ 。
手を前に出し 、降参とでも言うように 手を振るが 私はそんなことも気にせず 、唱えた 。
その瞬間 、私の周りには槍のように鋭い氷が出てくる 。
だが 、それと同時に 私の頭も冷えた 。
私は 、手を氷の状態に戻し 大勢の男の方に向き直った 。
全員 、目を見開き 驚いていたが私は構わず言った 。
先程もしたように 、正装を見せつけ 笑う 。
だが 、周りの奴らの反応は 矢張り口をポカンと開け 、目も見開いている 。
私は 、グルッペンの方を向き直る 。
グルッペンは ニヤリと笑い 、声高らかに言った 。
すると 、先程のような言葉を発さずに 周りの男達は 私の事を見つめてきた 。
誰かに聞かれたと見れば 、豚ピンを付けた青年 。
此方を 、犬のように睨んできている 。
と 、先程の青年を宥めるようにして言う 片目を隠した 眼鏡の男 。
失礼なやつだ 。
私をそんな 下等生物 と一緒にするな 。
どうやら 、心の声が口に出ていたのか 驚いたように 素っ頓狂な声をあげる グルグル眼鏡 。
もう 、この際だから言ってあげよう 。
信じないと思っていたので 、氷の塊を手の平で浮かばせながら 言った 。
その時の 、大声は 今でも耳に残っている 。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。