あなたside
「ジャニーズ事務所や。」
廉から出た言葉。
なんで?
わたしは男……?
『あの、わたしは男に生まれ変わった……?』
「何言うとんねん笑」
『え?』
「あなたは俺らの大事な紅1点や。」
『もしかして、同じグループ?』
「そや。King&Prince」
『King&Prince……』
「俺、あなたのほかに4人おる。」
『なんか、、思い出せそう。』
「ほんまか!?」
『でも、、、、わかんないよ、、』
「おれらは、この春デビューするんや。」
『あなたはな、今、連ドラ主演やってるねん。』
「連ドラ!?」
『花のち晴れ~花男 Next Season~。花男の10年後のストーリーや。』
「は、は、花男、。、」
『せや。あなたは堂々と演技しとるんや。で、その主題歌が俺らのデビュー曲。』
「曲名は、、?」
____シンデレラガール
その曲名を聞いた瞬間、
頭の中に
記憶が呼び戻される。
君はシンデレラガール
My precious one
You're the only flowering heroine
どんなときも
ずっとそばで
まぶしい その笑顔みせて
『思い出した……』
「あなた……」
次の日、みんなに会ってこのことを話すと
大爆笑された。
みんなと過ごした日々、
忘れちゃいけない。
だって大切な思い出だもん。
end
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。