松村 side
俺の学校は 吹奏楽 でも 軽音 でもなく 、
「 音楽部 」というものがある 。
みんな運動部ばっかで部員は俺1人しかいない 。
でもおかげで人間関係築かずに演奏できて
俺にとってはすごく気がらく 。
ひとりなのに朝練に向かう 。
こうやって外で活動してる部活を見ながら
音楽室のある3階へと向かう 。
♪~♫~~~♪
誰もいないであるはずの音楽室からピアノの音が 。
すごく綺麗な音色 。
その音に引き寄せられるように音楽室へ入る 。
♪~♫~~~♪
そこにいたのは 、隣のクラスの京本先生だった 。
先生はピアノに夢中で俺が入ってきたことには
まったく気付いていない様子だった
♪~♫~~~♪
突然音が止まって先生がこちらを見てきた 。
俺の声に気付いたみたい
これが 、俺と先生の最初の会話だった 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。