しかし、全力で逃げても、黒煙の残像はどこまでもついてくる。
ふと背後に違和感を感じ、振り向いた瞬間――
漆黒の手が闇の中から伸びて、音もなく素早くヒスンを捕らえる。
腕や脚を締め付けられ、身動きが取れない
🐹「くっ…離せ…!」
必死に振りほどこうとするが、手は鋼のように硬く
隙を一切与えない。
黒煙の力が体中にまとわりつき、意識を侵食していく。
🐹💭「……くそっ……こんな所でっ……」
体中の力を振り絞るが、黒い手の締め付けは容赦なく徐々に視界が暗くなっていく。
闇に飲まれそうな瞬間、ヒスンの心の奥底に残る光――
「…や、やめろッ…!」
黒い手はヒスンを抱え込み闇の中へ引きずり込む。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!