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あれからというもの、ぼくは幾度もシンシャの住まう洞窟へと足を運んでいた。
彼の元で行ったものはそう大それたことでもない。
ただ他愛の無い会話をした。友達として。
しかし何回目かの訪問の今日この日、ぼくはハッキリとシンシャに拒絶されてしまった。
蹲ったシンシャはぼくを見てくれない、顔を見せてくれない。
彼の荒らげた声色に心も体もビクッと震える。
正直ショックだった。これまで少しなりとも共に過ごした分、心の距離は縮まっていると信じていたから。
嗚呼、思い返せばぼく、一緒に話したって言っても結構一方的だったのかもな__
彼に従って逃げ出したい。暗い所で泣きたい。そしてただ寂しくなりたい。
それでも___
ぼくは必死に食い下がる。
_速攻拒否されてしまった。
顔を上げたシンシャの目からは毒液が溢れ出していた。
この時ぼくは何を言うべきだったのだろうか。グチャグチャな頭の中でただ、分かるのは胸が張り裂けそう。
_グチャグチャな頭の中で、ピンと一本の線が繋がったような感覚がした。
それは不気味な直感。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。