第6話

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2024/04/19 22:20





「 純喜、あなたならもう退院したけど 」



『 えっ。そうなん? 』



「 あんたさ、行動すんのが遅いのよ。 」



『 そんなこと言われてもなあ、、 』





俺の元彼女の、市川あなた。


事故に遭って、失明したって聞いた。


ただの元彼女なら、まあ関わることもないし、問題はないんやけど。




それとは違って、ひとつ大きすぎる問題がある。








『 おれが、ちゃんと言っておけばな 』


「 未練残りすぎてさ、あんたなんで別れたんだよほんとに 」


『 七実ちゃんなあ、何回も話したやろ? 』




ぜんぶ、おれが悪い。


あんな軽いこと、言うんじゃなかった。



退院したらしいし、連絡したいけど、3年以上いちども連絡していないわけで。


このタイミングでしたら、ただ心配してる奴みたいになるしな。




おれが伝えたいのは、そこじゃないし






『 腹減ったな 』



病院から帰る途中、昼飯でも買って行こう。



…と思ったのと同時くらいに、体が勝手に動いていた。




目線の先には、見覚えのあるシルエット








彼女は、白杖をついていた。








『 おにいさん、なにしてんすか 』







振り向いた彼女の顔は、




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