早く逃げたいなぁ...?
でも、逃げられへんのがこの屋敷ですからなぁ…
生まれてから僕の人生にはリードがつながれてたみたいですね。
茨の道。
足に茨が絡みついて取れないようですよ。
...ここから逃げれたらいい。
そんぐらいしか思えんかったです。
この屋敷という名の地獄から逃げれたら。
幸せになれると思ったんです。
リードが取れると思ったんです。
絶対、幸せは勝ち取れると思ったんです。
この人は何度怒ればこりるのだろう?
僕ばっかり痛みつけないでほしい。
周りの召使が見るたびに
”可哀そう”
”またやってるよ”
って顔する。
やめて欲しいですね。
ぼくだって望んでここにいるわけじゃないんですから。
そんな目を向ける暇があったら何か行動してくださいよ。
この屋敷から逃げるために。
最近僕の体は痣だらけになって、傷も服を着るのですら痛みます。
嗚呼、この人生にだれか、光を当てて欲しいです。
ああ”
そんな目を向けないでほしいです。
いいですよね、皆様は、”愛されて”いるんですから
…?
嗚呼。そっか。
ぼく、














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!