第2話

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2026/03/30 08:03 更新







あなた
   父上、お話とは?   
 ︎︎
   あなた、お前は命を狙われている   
あなた
   はい、?  

久しぶりの父上との対面がこれとは
中々不吉では……?
命を狙われてるって、私なにかしたっけ

 ︎︎
   これからお前に護衛をつける   
 ︎︎
   挨拶しなさい。Dyticaの   
小柳ロウだ

kyng
   初めましてお嬢様。
命に変えても護衛させてもらいます
あなた
   頼もしいね、よろしく小柳さん   


これが私達の初対面だった。


綺麗な髪、高い鼻、腰元の刀、イケメン。
Dytica。強いヒーローチームに所属している
グループの一人。
頼もしいのは事実だけど
気は合いそうにないや。ちょっと残念


 ︎︎
   あなたよ、城を案内してやれ   
あなた
   分かりました   


彼の手を取り父上の部屋を出た。
私の部屋と違って資料が沢山あった部屋。
見るだけで嫌になる







あなた
   最後。ここが私の部屋だね
自分の部屋は父上から聞いてる?
kyng
   その事ですが、同じ部屋と…  
あなた
   あそーなの?じゃあ新しく   
ベッドも用意しないと
あなた
   あんまり綺麗じゃないから
潔癖症とかだったらごめんね
kyng
   ……いいのですか?一つ、
空き部屋があると聞いたのですが
あなた
   あるけどあそこ埃っぽいよ 
それなら私の部屋の方がいいでしょ
kyng
   俺の事はお気になさらないで   
くださいお嬢様
あなた
   私は全然いいよ
小柳さんが汚い部屋で暮らすのは
私が嫌なだけだから

父上からは執事をした経験がない
と聞かされていたけど、疑うくらいに彼は
気を使って私を優先してくれた。
まぁ私が優先なのは当たり前なんだけど
他の人とは違う優しさがある気がした

ドアノブを回して部屋に入った
彼は小声でお邪魔しますとだけ言って
ゆっくりと足を踏み入れた




私好みの可愛い部屋に彼がいるのは
なんだか異質で面白かった




あなた
   あ、そうだ小柳さ…   
kyng
   お、お嬢様……   

飲みかけの紅茶があるから気をつけてね
と声をかけようとした時にはもう
机に紅茶が広がって床に垂れようとしていた。
私の部屋は物が多いから注意して歩いていたら
ぶつかっちゃったんだろうな。
kyng
   っ申し訳ございません!今すぐ…   
あなた
   いやいいよ、机から紅茶の匂い   
するって最高だし
kyng
   そーゆー問題では…お嬢様!  
流石に床は不味いで…ってぇ"、

床にこぼれた紅茶を急いで拭こうと
焦った彼は、ラグで滑ってその場に転けた。
こんなにかっこいい人が、いかにも
クールそうなのに焦って転けるって…






あなた
   ふふ、はははっ、   
あなた
   小柳さん意外とマヌケなんだね   
ほんとにヒーロー?
kyng
   マヌケは言い過ぎ…んん"っ   
これでもヒーローです
あなた
   いいよ敬語とか
慣れないの気づいてるし
あなた
   きっと長い付き合いになるからさ   
友達になろうよ、ロウ
kyng
   …はは、距離の詰め方えぐいな   

彼も同じ事を思ってくれてたらしい。
心を開いてくれてるとは思わなかったけど
私の事、ちゃんと守ってくれそうだな
って思った。

あなた
   あ、床はちゃんと拭いてね   
kyng
   ハイ   




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