第22話

#15
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2024/05/25 06:58
千空side




ついさっきメンタリストにあなたを頼んでから数分しか経ってねーのに


もう帰ってきやがった。


まあ、確かにあいつは扱いやすい性格をしているが…。



「おいゲン」



メンタリストは何時も通りの様子だが…、



ゲン「ん?なぁに千空ちゃ~ん。手伝いなら今はちょっと…」



「あなたはどーした。」



ゲン「あなたちゃん?あなたちゃんなら俺の見立て通り“植物ふれあい不足”だってさ。
休暇あげたら山の方へ嬉しそうに走って行ったよ」


山…、確か鹿がいる形跡のある山に実験で罠をかけたな。


だがあいつあなたに場所伝えられていない。


鹿生息している場所に生える木は幹が食われてはがれている。



ゲン「どうしたの千空ちゃん、怖い顔して」


「あなたが入って行った山の木、幹が剥げてるやつなかったか…?」


俺がそう聞くとメンタリストは顎に手を当てて考える。


ゲン「たしかぁ…、ちらほらあったね…。」


「最悪な事態だ。あなたの入った山には罠を仕掛けてある。」



ゲン「…!、ジーマーで!?どうすんの千空ちゃん」


「幸い山深くじゃなければ危ない罠は少ない。早く探しにいきゃああなたも怪我はしねーだろ。」



とりあえず急がねーと…



「探しに行くぞ。力を貸せメンタリスト」



ゲン「オーケー、千空ちゃん。」

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