「 私も 、個性で差別されたから 、
分かるんだ 。心操君の気持ち 。 」
口に出そうになった言葉を 、
押さえつけた 。
火種を隠そうと 、
必死に取り繕う 。馬鹿みたいだな 。
さっきと同じ 沈黙 。
でも 、さっきより 、呼吸がしやすかった 。
分かり合えた気がしたんだ 。
考えてもない言葉を言われて 、
唖然とした表情で 、
ただ心操君を見つめていた
言葉がつまりながらも 、
私への感謝を伝えてくれる 。
恥ずかしいのか 、
耳を少し赤くして 、煩わしそうに
頭を搔く 。
貴方を 、傷つけていなくて 。
安心して 、涙が零れそうになるのを 、
必死に堪えた 。
私にそう聞いた貴方の顔には 、
丁度 、影が掛かっていて 、
どんな顔していたかは分からなかった
でも 、確かに 、声は少しばかり
震えていて 、
拳を 、強く握り締めていた 。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。