第7話

♯ 似た者同士だね
55
2024/06/01 05:18 更新

あなた
  ...  だって 、 

「 私も 、個性で差別されたから 、
分かるんだ 。心操君の気持ち 。 」

口に出そうになった言葉を 、
押さえつけた 。
心操
  だって ... ?  
あなた
  なんでも 、ないよ 、!  

火種を隠そうと 、

必死に取り繕う 。馬鹿みたいだな 。
心操
  ...  そっか 。 
あなた
  うん ...  

さっきと同じ 沈黙 。

でも 、さっきより 、呼吸がしやすかった 。

分かり合えた気がしたんだ 。


心操
  あの  ...  さっきは 、ありがとう  

あなた
  え ... ?  

考えてもない言葉を言われて 、

唖然とした表情で 、
ただ心操君を見つめていた
心操
  その  ...  個性の事とか 、 
初めて言われたからさ 、
そんな事

言葉がつまりながらも 、

私への感謝を伝えてくれる 。
心操
  正直 、嬉しかった 。

恥ずかしいのか 、

耳を少し赤くして 、煩わしそうに
頭を搔く 。
あなた
  そっか ...  よかった 、 


貴方を 、傷つけていなくて 。

  
安心して 、涙が零れそうになるのを 、
必死に堪えた 。

心操
  ...  明日も 、一緒に帰っていいか 、?  


私にそう聞いた貴方の顔には 、

丁度 、影が掛かっていて 、

どんな顔していたかは分からなかった


でも 、確かに 、声は少しばかり
震えていて 、

拳を 、強く握り締めていた 。



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