帰り道 ___
夕暮れの日差しが落とす影は 、
二つ 。
貴方と 、私 。
たわいも無い話に花を咲かせる 。
私が 、そう問うた時 。
貴方は苦い笑顔を浮かべた 。
私の言葉で 、貴方が傷ついてないか 、
それがけが不安で ...
胸が張り裂けそうだった
私を安心させる為か 、
それとも 、本当に気にしていないのか 。
分からない 。だって ... 貴方は優しいから 。
怖いくらいに 、優しいから 。
少しの間 、沈黙が二人を覆った 。
そして 、意を決した様に 、
心操君は口を開いた 。
洗脳 ...
哀しさを見せる貴方に 、
何と声を掛けたらいいのか 、分からなかった
「 違うよ 」って 、
否定してあげたかった 。
でも 、無理だった 。
口を開こうとしても 、
乾いた喉が 、私の意思を掠める 。
何も出来ない自分に嫌気が差して 。
君の顔を見ない様に 、下を向いた 。
やっと声を出しても 、
声は霞んでて 、涙も止まらなくて 。
なんの頼りがいも何もなかった 。
きっと 、心操君の方が辛くて 、
苦しいはずなのに 。
静かに微笑んで 、ぼろぼろと泣く私を
優しく撫でてくれた 。
神作です 。
是非見てください












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。