渡辺side
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深澤辰哉に熱愛!
3年交際中の元モデルと"同じマンション"を出入りし
愛を育む。
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俺は仕事を終えて家に帰り、テレビをつけた、
すると、TVには衝撃的なニュースが映っていた、
普通だったらおめでたい事かも知れないけど、
俺は祝う事なんてできない、、
俺には、大切な人がいる、でも、それは、
恋人でも、家族でも、友人でもない、、
話した事もなければ、触れたこともない、
ただの、アイドルとオタクという関係、、
俺の推しのふっかこと深澤辰哉は、
リアコ枠で、ファン達がリアルに恋をしてしまうのだ、
俺もその1人で、しかも男、
叶うはずなんて1ミリもないのに、、、
俺は、涙を流しながら家にあった酒を
全部開けて飲みまくった、
こんなに忘れたいのに、
ふっかの事なんて考えたくないのに、
ずっと頭はふっかでいっぱいなんだ、、
俺は写真フォルダーを見た、
そこにはふっかの写真しか残されてなかった、
カッコいいふっかに可愛いふっか、
楽しそうなふっかや辛そうなふっか、
色んなふっかに心を動かされて、
無理なのに「もしかしたら」なんて期待して、
勝手に傷ついて、
こんなにも苦しいのに、嫌いになりたいのに、
どうしようもないくらい、
好きで好きで、大好きなんだ 、、
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2時間後
なんかしてなきゃ、おかしくなりそうで
頭を冷やすために、外に出た、
涙で見えない夜道をよろける足で歩いていると
散歩の途中、急に酔いが回ってきて、力が抜けた、、
あれ、?痛くない、、?
なんか聞いた事ある声だなぁと思いながら
急いでお礼を言い、顔を上げると、、
そこには、、
俺をこんなにした張本人がいた、、幻覚?
これ幻覚じゃない!!本物だ!
俺は急いでその場から逃げようとし、一歩踏み出すと
えぇぇぇぇぇっ!!!
無理無理!絶っっ対無理!!
家とかハードル高すぎでしょ!
しかも彼女持ちだし、、、、
色違いの歯ブラシとか、お揃いのマグカップとか、
俺そんなの見たら、余計に立ち直れなくなる、、
ふっかはしゃがんで俺にそう言った、
何この世界線!
推しにおんぶしてもらうってどうゆう事?!
俺の心臓もたないよ!
色々ありすぎてさっきよりは酔いがマシになったけど、
歩いて帰るのはきついし、、
あぁぁぁぁ!!でも、もう!行くしかない!!
そう言われ、俺は背中に乗っかった、、
その背中はあったかくて優しくて心地良かった、
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深澤side
はぁ、疲れた
今日はただでさてキツめのスケジュールだったのに、
あのニュースで帰るのだって遅くなって、
SNSだって大荒れ、、もう誰にも会いたくなくて、
タクシーにも乗らず、いつもは通らない、
人通りの少ないところから帰る、、
てか、前にいる人よろけすぎじゃね?
酔っ払い?絡まれなくねぇーな、
でも、倒れられたらそっちの方がめんどい、、
ちょっと様子見てみるか、
なんかやってないと、SNSで叩かれてる事とか
色々考えちゃって辛いし、、
待ってやばそう、、!!
それは急いで走った、
えっ、泣いてる、、?
なんかあったのかな、、
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、
大丈夫って言ってるけど、
明らかに大丈夫じゃない、
だから送ってあげることにした、、
めっちゃ拒否られたけど、
結局ゆうことを聞いてくれた、、
なんか、照れたり焦ってる顔がすごく可愛く見えた、
俺、やっぱ疲れてんのかな、、笑
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、
、
〇〇ってここか、、
オートロックだし、鍵、、
寝ぼけた状態でポケットから鍵を出して俺に渡す、
家の鍵を開け、とりあえずソファに下ろした
泣いてるし、こんな状態だし、
心配だから少し様子を見てから帰ろう
てか、結構飲んでんじゃん、
テーブルに転がる酒の缶を片付けながら
何があったのかなと気になってしまう、
目の周りが赤くなっている彼の頭を無意識に撫でる、
すると、
悲しい声でそう呟き、一粒の涙が頬を伝う、、
寝ながら泣くなんて相当だな、、
しかも、俺の事だよな、、
もしかして、例のニュースのことだったりするかな、
もしそうだったら、、、
俺はそう言って、涙を拭った、、
そして、
疲れ切った俺の体も限界を迎え、その場で眠りについた
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今まで誰にも言えなかった事を、
翔太に話して少し気持ちが楽になった、、
昨日会ったばっかで、しかも俺のファン、
こんなにすぐに心を許していいのか、少し心配になる、
でも、なぜかこの空間が凄く落ち着いて
この人なら信じてもいいのかなって思う、、
俺の事気遣ってこんな言い方、、
そっぽを向いて耳まで赤くなる後ろ姿は
とても可愛かった、、
それから俺たちは日が暮れるまで、
お互いの話やくだらない世間話した、
まだ帰りたくない、
もしかしたら、またあの人がいるかもしれない、
流石に次はどうにもできないと思う、
翔太と一緒にいたい、、、
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それから2時間後
飯も食い終わって、先に風呂に入らせてもらった、
風呂から出て、リビングに向かう
すると、なんやらニコニコしながらTVを見ていた
よく見ると、そこには俺が出ていた、、
凄く嬉しかった、、
俺が上裸なのを見て、顔を逸らされてしまった、
どうしてもその照れた顔が見たくて
俺はそのまま翔太の隣に座った、、
あまりに可愛いから少し意地悪したくなった
翔太がこっちを見ると、
急いで顔を手で覆おうとする、
でも俺はそんな事させない、、!笑
パシッ
少し甘えた声で言ってみる、、、
翔太はゆっくり目を開けると、
眉を八の字にして困った顔で俺を見た、、
恋する乙女みたいな顔しちゃってさ、、
めっちゃ可愛いじゃん、、
翔太は足早に風呂に向かって逃げて行った、、
さっきの顔、、
ヤバい、胸が苦しい、あんな顔誰にも見せたくない、
ねぇ翔太、これって、恋、なのかな、、?
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あれから少し時間が経ち、翔太が風呂から出てきた、
ポワポワしてて、濡れ髪が色っぽくて、
また胸が苦しくなる、
俺はそう言って、
ソファに座ってる足の間に翔太を座らせた、
何それ、こっちまで幸せだよ、
なんとか説得して、寝室に向かう、
ベッドに入ると、落ちそうなくらいギリギリで寝る翔太
そう言って俺は翔太の向きを変えた、
ギュッ
NEXT
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2023年初投稿!!
大変お待たせしました!
今回は少し長くなりそうなので、一旦切ります!
今年は、
もう少し投稿頻度を上げて頑張りたいと思っているので
楽しみにしていただければ嬉しいです!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!