第6話

借りる八合 済す一升 / Leeknow ・Ⅰ
129
2024/01/25 08:17 更新
















あなた
……ねぇ
Felix
んー?
あなた
きゅーけーしよ?
Felix
なーに言ってんの、しないよ。
始めてから30分も経ってないのに
あなた
え〜



目の前にはノート


それも真っ赤な文字で埋め尽くされたノート




高校に進学してから

途端に減りが早くなった赤ペン






今までであれば


二回もやれば黒く染まっていたノート





五回やっても赤いままのノートは

私を絶望に落とす







あなた
わかんないよー!
なんこれー!?
Felix
あなたの女主が授業中寝たのが悪いよね?
あなた
うぅ〜、



何度も何度も

赤いままのノートを見ては


授業での理解度を高めようと決心した





そうして

先生の解説をじっと聞いても




自分の知らない言語が使われているのではと

何度も疑うほどに理解できず



その隙をつく睡魔にも抗えない












Felix
どこが分かんないの?
分かるとこなら教えれるかも




入学式の日



中学時代の友人とクラスが離れて

かろうじて喋れる子とも席が離れて



人見知りを発動させた私の前に

용복という天使が舞い降りた




私と周りの席の子とを繋げてくれた






彼がいなかったら



私は今頃ぼっち










彼も特別数学が得意な訳ではなく


寧ろ苦手だというのに





「まぁ、あなたの女主よりはできるから」


と教えてくれる









たまに私の方が理解が早い時もあるから



その時は全力で教えてあげている








今日も

数学のテストが見るに堪えない点数だった私を


「放課後一緒に勉強しよ?」




と家によんでくれた







本当に彼には頭が上がらない





Felix
取り敢えず
ノート2ページ分はやろう
見開きじゃなくていいからさ
なかなか取り掛からない私を見かねて

声をかけてくれる彼



どのくらいなら私が許容できるのか


完璧に理解しすぎてて

恐ろしい







それでも私のやる気というのは頑固なもので



ページをめくる気も起きない






Felix
OK、分かったよ
Felix
ノート2ページ分終わったら
おやつ食べよう、
あなたの女主が持ってきてくれたプリン





本当に彼は私を分かりすぎている






あなた
わかった...。
やるよ!やりますよ!
Felix
お!
あなた
プリン2個のためならやるさ!
Felix
え、僕のも食べるの?
あなた
違う違う
私3つ買ってきたから
あなた
自分用2つと、
ヨンボク用の1つ
Felix
.....
食いしん坊め
あなた
なんとでもおっしゃい!






ご褒美があれば頑張れる私


なんとも単純なんだと呆れるのと同時に

単純でありがとうと感謝もする








身勝手な私に付き合ってくれる彼


素敵な友人を大事にしようと心に決めて





素敵とは言い難い数学に向き合う







申し訳ありません、


本命Leeknowさんは次回になります。





もうしばらくお待ちください( . .)"




시우.

プリ小説オーディオドラマ