とりあえずさなさんだけ公開します。
昔書いた下手な文を読み返すのやっぱり恥ずかしいし気まずいです。
あなたの表情、仕草一つ一つに性的な魅力を感じてしまう。
今だって、本を読んでいるだけなのに
髪を耳にかける仕草が色っぽく見える。
「んー、」
「…どうしたの?」
「へへ、なんでもない。気にしないで」
声に出すつもりはなかったのかもしれない。
照れた顔で笑うあなたの表情が可愛いかった。
落ちてきた眼鏡を上げる仕草も色っぽい。
あなたが何もしていても色気しか感じない。
私がおかしいのか、あなたに大人の魅力が増えてきただけなのか。
「紗夏、大丈夫?」
いつの間にかぼーっとしていてあなたの声に我に返ると、目いっぱいに綺麗な顔がいた。
「ねぇ、キスしたい」
「んー…急にどうしたの、熱?」
照れた顔で、おでこに手を当ててくるから、その手を引っ張って唇を重ねた。
「紗夏…ほんとにどうしたの」
「別に、あなたが好きだから」
「…そっか、私も紗夏のこと好きだよ」
しばらく見つめ合っていると、あなたの視線が私の唇に移動した。もう一回キスしたいのかな。
そう思ってあなたの唇を舐めるとあなたの方から唇を寄せてきた。
「なんか紗夏…いつもより大人」
「あなただって、色気が凄い。心配になる」
あなたが体重をかけてきてソファに押し倒される。ゆっくり手を絡めてくるあなたを直視出来なくて目を逸らした。
「こっち見て、」
あなたの色気が部屋中に漂っている。
いつもは爽やかな匂いも、今は甘くて官能的な感じ。
「ちょっと、無理かも…少し落ち着かんとやばい」
本当に19歳?23歳の私よりセクシーだよ。
心臓が飛び出しそうに動いて治まる気配がない。
「紗夏、まだ?」
甘すぎる声に目を開けると長い黒髪が見事にあなたの色気を倍増させていた。
「…浮気してる?」
「え?」
「あなた、最近色気が増えてきたし声とかも甘くなったし…ほら、そう思っちゃう」
「私だって19だし、したいことはある」
だから動画とか見て勉強してる、なんて恥ずかしそうに言うあなたの頬を引き寄せて首に噛み付く。
ずっと首に顔を埋めていたからか顔を上げたときには跡がくっきり残っていた。
「つけすぎたかも」
「ね、紗夏もっとして」
耳元で囁かれて見せつけるようにボタンを外すからさすがに、
「ごめん、無理我慢できない」
ソファから離れて床に押し倒すと狙い通りの展開になって嬉しいのが顔に出て、可愛く笑ったあなたがいた。
「夜までやる?」
「あなたが気絶するまでやる、」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。