第17話

17話
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2024/08/15 08:28 更新





太宰 治
…………………





ぱちりと目が覚めた
目の前は全く見覚えの無い天井が広がっている
僕は起き上がる
太宰 治
…………?
……少し熱い……?ふらふらする
まず……此処は何処だろうか
僕が今いる部屋は少し小さめな部屋だった
傍には黒いソファがあり、本棚とクローゼットに
小さめなテーブルと一脚の木で出来た椅子
砂色の外套マントとワイシャツとズボンは部屋の壁に干されていた
そして玄関であろう扉の近くにもうひとつ部屋がある様に見えた
其処からは水音がして誰かがいる事がわかった
カチャリと聞こえた後、足音が此方に向かってくる
そして一人の男が顔を出した
其の男は茶髪で、縦線の入った黒いシャツを着て、
薄らと髭の生えた男だった
???
起きたのか
太宰 治
…………君かい?入水していた所
此処に連れて来たのは
???
入水?
太宰 治
嗚呼、そうだよ
久々だったのに……何故上手くいかないんだ………
意識が飛ぶ前、確か久々に入水した筈だった
探偵社に入ったは良いもののつい癖でやってしまったのだ
太宰 治
其れにしても此処は……ケホッ…ゴホッ……???
と言い終える前に咳き込む
今気づいたが喉が痛く、身体が気怠い
???
……風邪か?
太宰 治
……僕、あんまり風邪引いたことnゴホッ…ゴホゴホ……
???
昨日はずぶ濡れだったからな
当たり前だろう
男は此方に近づき、額を掌で触る
太宰 治
………
???
……かなり熱いな
水は飲めるか?
太宰 治
飲めるけど……
と云うと男は先程出てきた部屋から水を持ってきて
傍にあったソファに腰掛けると水を僕に渡してきた
其れを僕は貰い、観察する
太宰 治
…………何か入ってるかい?
???
否、何も入ってない普通の水だが……?
男の様子を見るに本当に入って無さそうだ
太宰 治
ちぇっ……つまんないの
太宰 治
青酸カリでも入ってれば良かったのに……
そう呟きながらも僕は水を飲む
???
風邪の中で済まないんだが……
お前は何者だ?
太宰 治
……………
こーゆー時、自身が不利な状況で、利口な者はどう生き残るか
其れは個人情報を喋らない事だ
特にこーゆー男は少し頭が回る奴が多い
???
何故ポケットに自動拳銃が入っていたんだ?
太宰 治
…………………
???
珈琲は飲むか?
太宰 治
桜桃さくらんぼの種をすり潰してくれるなら飲む
???
済まない、桜桃さくらんぼは今無いんだ
まぁ桜桃さくらんぼが何時も家にある所もあまり無いか……
太宰 治
じゃあ洗剤でも入れてくれ
???
済まない、洗剤も2週間前に切らしてるんだ
2週間前に洗剤を切らすって買い物に行かないのかこの男
其れにこの男、洗剤‪”‬も‪”‬って云ったかい?
桜桃さくらんぼも何時もは常備されてるのかいこの家は
太宰 治
…………もう…普通のでいいや
???
分かった
そう云って男は先程の部屋に戻って行った





𝐍𝐞𝐱𝐭 𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 ⬇

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