第19話

19話
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2024/08/21 11:55 更新





太宰 治
へぇ……あの場所って?
純粋に疑問だった
この世に本当にそんな場所が存在するのか
そんな大口を叩ける程の場所なのかと
???
静かな場所だ
それ程遠くにある訳でも無い
入るのに特別な資格は必要な訳では無いが
誰もが其の場所の真の価値を
享受出来るとは限らない
太宰 治
……謎掛けみたいな事を云うじゃないか
面白いと僕は思わず呟き、笑いを漏らす
太宰 治
今、この場でどうゆう場所か説明してみてよ
???
否、辞めておく
こうゆう時、否、大抵の場合において、
言葉は信用ならない
太宰 治
ふぅん……そんな事云うんだ
小説が好きなのに
僕は本棚を見て云う
本棚には無数の小説が並べてあった
???
そうだ、だから困っている
太宰 治
ふふっ……変なの
この男と話すのは案外楽しいと思ってしまう
後は之で熱が無ければとても気分が晴れるのだが…………



コンコンッ



そんな事を考えていると突如この家の扉が叩かれる
警察官
済みません、S河署の者ですが……
ご在宅でしょうか?
扉の飾り窓に警察官と思わしき男の影が見える
僕と男は顔を暫く見合わせる
「留守かな?」という声が扉の奥から聞こえてくる
警察か……厄介だなぁ
そう思いながら男に声を掛ける
太宰 治
出てきなよ、僕の事は退院したばかりの
従兄弟とでも云っとけばバレない
???
そうか、ならばそうしよう
そうして男はソファから立ち上がった
その際に床がギシリと軋む音が響いた
軋む音に気づいた警察官が再び扉を叩く
警察官
……!っ誰かいるんですか?
開けてくださいっ、お聞きしたい事があるんです
太宰 治
…………ねぇ、ちょっと待って
僕は男の服の袖を掴み、小さく呼びかける
???
どうした?
太宰 治
…………
男の服を引っ張ってソファに座らせ、
無言で警察官らしき人がいるであろう扉を見る
警察の訪問は任意である
其れ故、留守だとしたら直ぐに別の家へと向かう筈だ
其れに先程の警官の声は何か焦っているような声だった
…………少し、嫌な予感がする
そんな予感と同時にガンッッと扉が殴られる様な音がした
太宰 治
???
!どうゆう事だ
男は僕を見て云う
扉からは「開けなさいッッ!」という警官の怒号が聞こえる
太宰 治
其れは僕も知りたいよ
太宰 治
ただ一つ分かるのは…………










太宰 治
扉の向こうにいるのは
警官じゃないって事くらいだね
ドゴッッッ……!!!
そう云うのと同時に警官が扉を蹴破って部屋へ侵入して来た



𝐍𝐞𝐱𝐭 𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 ⬇















分かる人はもう分かったかもしれないけども……
太宰は???に助けられた話は文ストの公式の朝霧カフカ先生が
書かれてる『太宰を拾った日』の
sideAでもBでも無い似た話であります!
読んだ事ない人は……読んだらめっちゃ良いよ……︎︎👍
私の感想としてはね……全部読んだら胃が抉られた( ◜‪ཫ◝ )

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