第2話

2話/殺風景な体育館
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2022/03/12 01:16 更新
あなた
え__
私が見たのは
ぐったりしている人達、
血を流して倒れている人達。
レジャーシートの上に横たわってる人達、
救急セットを持っている人達、
乾パンを食べている人達。
あなた
お兄ちゃん怖いよっ……
……。。
おばちゃん
そこの子達、お母ちゃんとお父ちゃんは?
父と母は美容院に出かけてたので、妹と家で留守番してたら
大きな揺れを感じたので……ここに来ました
兄は高一だからか、説明がとても分かりやすかった。
おばちゃん
そうかいそうかい。
少ししかないが、レジャーシートと乾パンを受け取っておくれ。
あなた
あ、ありがとうございます。
おばちゃんは、ボランティアの人らしく、
災害などで体育館に避難する事になったら
いつもここで食料などを配ってるらしい。
あなた
あ、あそこ空いてるよ、
お兄ちゃん、
私たちは協力して空いてる場所にレジャーシートを敷いた。
随分とたくさんの人が来ていて、暑苦しかったが、
体育館が広いこともあって空いてる場所はたくさんあった。
あなた
ありがたいね。
食料。
うん……。
兄は食料の事ではなく、父と母の事を気にしてるらしい。
よっぽど寂しいのだろう。
その時だった。
体育館のスピーカーから、ラジオが流れた。
震度6強の地震。
この頃の私はこんな大きな地震は初めてだった。
あなた
もう嫌だよぅ……
私の瞳から、再び涙が頬を流れた。

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