俺は空却さんに話を聞いてもらった。
家の事。家族の事。学校の事。俺の事。全て。
空却さんは静かに優しい表情で聞いてくれた。
とても優しく返事を返してくれた。怒ってくれた。
「拙僧のとこでこれから勉強とかすればいい。」
空却さんの家では掃除、ご飯は当番制、などなど…
やることは結構ある。
朝から掃除をした後に勉強…
「俺は勉強が嫌いです。」
「分かってる。やれ。」
お昼はご飯を自分で作る。その後また勉強。
「もう勉強いやです。」
「やれや。」
夜ご飯食べた後は正座を10分、20分…
「勉強よりキツいっすこれ。」
「喋ったらアカンて…」
スパァーン…
そんなこんなで一日目が終了。
正座に関してはだんだん時間が増えていくそうだ。
…俺、生きてるかな…
_________
「そういや空却さんって何歳なんですか?」
「19。」
「え。」
「あ?」
「俺より年上じゃないっすか…」
「当たりめーだ、アホ。…あなた…の方が身長がでかいだけだ。」
波羅夷 空却
こう見えても19歳。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。