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第1話

今日は甘える日 ① #no & hr
823
2024/01/28 12:25

 設定‪𓂃 𓈒𓏸 𓋜

 ・ヒロ&なおきりはあなたに長年片思い中。

 ・からぴちの皆は大きな家でシェアハウス
  してる。(あなたも)
 
 ・あなたはからぴちのマネージャー。
 
    ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ 




あなたのローマ字2文字_໒꒱
……〔ボー…〕
 生徒のいなくなった、空っぽの教室。
 その教室にいるのは、私ただ1人。

 自分の部屋にしては広すぎるその教室で、
 私はなにも考えずにただぼーっとしていた。

 時計の針がカチ、カチ、カチと
 聞こえてしまうほどに静かな教室は
 この大きな学校には不釣り合いだ。

 チラリと校門を窓から見やると、
 まばらまばらに人が帰っていく姿が見え
 それと同時に朱色に染まってきた空が見えた。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(やば……もう、こんな時間)
 何かを待つわけでもなく、
 何かをするわけでもなく、
 何か考え事をするわけでもなく、
 過ぎ去っていく時間を眺めるだけ。

 だけど、それが好きな自分もいる。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(そろそろ帰んなきゃなぁ)
 からぴちの撮影もあるだろうし。

 私はマネージャーなんだから
 ちゃんと見てあげなきゃ。

 きっと今頃、ゆあんくんやるなちゃんが
 尻尾振って私のことを待っているんだろう。

 ふっ…笑 そう考えたら早く帰らなきゃかも。
hr_✟
あなた。帰ろ
あなたのローマ字2文字_໒꒱
! ヒロくん、?
 帰ろうと椅子から立ちあがろうとした時、
 急に後ろからヒロくんの優しいイケボが
 教室に響いて少し驚く。

 後ろを振り向けば、ヒロくんがニコ、と
 誰をも魅了するほどに麗しい笑みを向けていて。

 でも私は、そんなヒロくんとは対象的に
 苦笑いをこぼしてしまった。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
ここ、2年生の階だよ?
hr_✟
知ってる
 私は高校2年生。
 ヒロくんは高校3年生。

 もちろん、教室のある階は違う。

 それに、違う学年のフロアに行くことは
 禁止、というのは暗黙の了解だ。

 まぁ、私は行ってもいいと思うんだけどね。
 トラブルが起きない様にするため、らしい。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
トラブルに巻き込まれちゃうよ〜?笑
hr_✟
俺はあなたが心配だったの
 私が冗談めかしでそういうと、
 真剣な顔をしてそう言い切るヒロくん。

 カラフルピーチのメンバーの王子様。
 まぁ、羊って言われることもあるけど、笑

 それでもやっぱり王子様は違うなぁ。
 私なんかのこと心配してくれるなんて。
 とっても優しい人だ。
hr_✟
一緒に帰ろ
あなたのローマ字2文字_໒꒱
…!
 ニコリと微笑んだヒロくんを見て
 私が椅子から立ち上がると、
 それを待っていたとでも言う様に
 スルリと手を繋がれる。

 あまりにも自然で、
 本物の王子様がやりそうなその行動に
 私は一瞬思考が止まる。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
へ、ぁ……私、
迷子になんかならないよ?
 ヒロくんには、私がどうやって見えてるんだろう。

 私、これでもちゃんと高校生だし。
 もしかして、私が迷子になりそうとでも
 思ってるのかなぁ……?
hr_✟
何が起こるかわからないでしょ。
それに、こうしていたいのは俺だから
あなたのローマ字2文字_໒꒱
……///
 本当、簡単にこう言うこと言っちゃうんだよなぁ。

 ルックスも最高級で、イケボ。
 それに優しくて甘い言葉をかけてくるときた。

 モテない理由がないだろう。
 現にヒロくんのファンクラブもあるらしいしね。
 
あなたのローマ字2文字_໒꒱
あ、あの…
hr_✟
ん、?
あなたのローマ字2文字_໒꒱
これで外出るのは……ちょっと…
 そろそろ完全に下校しないといけない時間なので
 幸い、学校にいる人は少ない。

 目撃されるとしたら、精々先生達くらいだろう。

 だけど外に出たらどこに目があるかわからない。
 だからずっと手を繋ぐって言うのは……
 ちょっと私の命が危ない。

 もしファンクラブの子にでも見つかったら
 確実に”抹殺”される。
hr_✟
? なんで?
あなたのローマ字2文字_໒꒱
な、なんでって……
 貴方に惚れてるファンクラブの子に
 殺されるから、なんてどう言えばいいの⁉︎

 言えないよ、そんなこと‼︎
hr_✟
……
 じーっと繋がれた手を見つめるヒロくん。

 ……う。そんなに見つめられるとなんか
 手汗かいてきそう……。

 だ、大丈夫かな?
 王子の手、汚してないかな⁈泣
hr_✟
あ、
あなたのローマ字2文字_໒꒱
……?
hr_✟
もしかして、恥ずかしい?
あなたのローマ字2文字_໒꒱
?!///
 ヒロくんはそう言っていつもとは違う、
 少し小悪魔っぽい笑みを向けた。

 その姿すら様になっているのだけど、
 ちょっと……今のは、心臓に悪い‼︎
あなたのローマ字2文字_໒꒱
ち、ちがッ…!
hr_✟
そう? まぁ俺は
あなたが嫌がることはしないよ
 きょとん、とした顔をして私から手を離した
 ヒロくん。だけどそのきょとんとした瞳の奥が
 この状況を心底愉んでいるということを、
 私は知っている。

 ずっとからぴちのみんなを見てきたんだから。
 それくらい、わかって当然というものだ。
hr_✟
それじゃあ、行こっか
あなたのローマ字2文字_໒꒱
…うん、
 ヒロくんが私の横にくっついちゃうんじゃないか
 ってくらいぴとっとくっついて下駄箱まで向かう。

 幸い、誰にも見られずに済んだけど
 この調子だと手は繋いでいなくともあらぬ
 誤解を招いてしまいそうですんごくコワイ。

 どうか私にあらぬ被害が飛びません様に……!

 そう神様に祈りながら私はヒロくんと
 私達が住む家へと向かい始めた。
hr_✟
……
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(……ぁ)
 会話こそは全然ないけれど、私達を取り巻く
 空気はあたたかく、心地よい。

 何も言わず、自然な動作で車道側に寄った
 ヒロくんは本当に紳士的なんだと思う。

 きっと、ヒロくんに彼女ができたら
 その彼女さんは幸せだ。
hr_✟
……あなた?
あなたのローマ字2文字_໒꒱
はい?
hr_✟
そういえば、なんだけどs──
 やけに真剣な顔をして私を見るヒロくんを見て
 私は背筋をピン、と伸ばす。

 そして、ヒロくんが口を開いた時だった。
no_✟
僕も混ぜて下さ〜い!
あなたのローマ字2文字_໒꒱
きゃ…?!
 後ろからガバーっと抱きつかれ、
 私は、素っ頓狂な声を上げてバランスを崩す。

 だけどそれも、後ろにいる”なお兄”に
 受け止められて、転ばずにすんだ。

 というか、転んだらなお兄の責任だし。
hr_✟
…なおきりさん?
no_✟
はい、おとこなおきりです✨
 ヒロさんの問いかけに無駄にキランッと
 したドヤ顔で反応するなお兄。

 というかなお兄なんでここに……?
hr_✟
なおきりさんの学校は反対じゃ
ありませんでしたっけ?
 そうですよね〜???

 なお兄は私達よりも年上の大学2年生。
 大学は私達が通ってる学校とは真逆にある。

 だから帰る時は道が被るはずがないのに……
 なぜ、なお兄はここにいるんだ?
no_✟
えー? だってあなたが
心配だったもん
 そう言ってきゅるん、という効果音が
 つきそうなほどに可愛らしい笑みを向けた
 なお兄を見て、私は『んグッ』と詰まる。

 こんな可愛らしい顔をされちゃったら
 もう何も聞けない。

 というか、なお兄も私のこと心配してたんだ…。

 私ってそんな危なっかしいのかな……。
 地味に傷つくんですケド。
hr_✟
……
no_✟
……
 じ〜っと見つめ合う2人。

 その間にパチッと火花が散ったのは、
 きっと私の見間違い。
no_✟
と・り・あ・え・ず!
帰りましょうか?
あなたのローマ字2文字_໒꒱
ぁ…はい
no_✟
ん〜、いい子だ〜
 なお兄の提案に私がコクッと頷いただけで
 なお兄は嬉しそうに目を細め、まるで犬を褒める
 ときの様にわしゃわしゃと私の頭を撫でた。

 その手つきは強引ではあれど、嫌だとは思わない。
 その撫で方が、少しだけ優しく感じるのは
 私だけなのかな……?
hr_✟
そうだね。帰ろうか
 なおきりさんの手が止まった瞬間くらいに、
 スルッと手を繋がれる。

 そのままキュッ、と離れない様に私の手と
 ヒロくんの手を絡んで繋がれる。

 その行動に一瞬目をぱちくりしてしまうが、
 嫌な気分はしない。なお兄もヒロくんも、
 とっても優しい人なのだから。
no_✟
じゃ、僕は反対を
 なお兄はそう言うとそそくさとヒロくんと
 繋がれていないもう片方の手を絡めとってくる。

 両隣にエグいくらいの顔面偏差値を誇る
 ヒロくんとなお兄。
 しかも、手まで繋がれている。

 人通りは少ない方だが、私達を目にとらえた
 通行人の人達は驚いた様に目を見開いて
 私達を二度見する。
no_✟
……♪
hr_✟
……〔ニコッ〕
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(ちょぉっと心臓に悪い
んだけど〜??泣)
 お願いです、神様。

 せめてヒロくんやなお兄のファンクラブの子達
 に抹殺されて死亡するというしょうもない
 死に方は回避させてください……。泣





























































































 

























    ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ 


jp_✟
《──もしよかったらチャンネル登録、高評価、コメントもよろしくお願いします!》
ya_✟
《お願いしま〜す!》
no_✟
《お願いします〜!》
jp_✟
《それじゃあ、ばいばいッ》
hr_✟
《ばいば〜い!》
na_໒꒱
《──っと、お疲れ様です!》
jp_✟
《お疲れ〜》
 動画撮影が終わり、パソコン越しでみんなが
 お疲れ様、と言い合う。

 その様子をマネージャーとしてみていた私も
 『お疲れ様です』と声をかける。
no_✟
《お疲れ様です!》
hr_✟
《お疲れ》
ya_✟
《おつおつ〜》
na_໒꒱
《……あ。あなた?》
あなたのローマ字2文字_໒꒱
ん、? なんですか〜?
na_໒꒱
《これから夕飯作らなきゃなんですけど、一緒に作りませんか?》
あなたのローマ字2文字_໒꒱
あー……
 まだ英語の課題が終わってないんだよな〜。

 ……でも、のあちゃんだって大学生だし、
 私よりも大変か……。
jp_✟
《え、マジ?
2人がご飯作ってくれるの〜⁈》
ya_✟
《え。俺食べたい!✨》
 ……うん。

 じゃっぴもゆあんくんもそう言ってるし
 のあちゃんも大変だろうから手伝お〜。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
りょ〜かい!
キッチンで待ってますね〜
na_໒꒱
《私もすぐ行きます! 男子の皆さんは邪魔しないでくださいね!》
no_✟
《……》
hr_✟
《……》


























































あなたのローマ字2文字_໒꒱
……
 夕飯を作り終わって、
 みんなで食べて今は夜の11時半。

 本当は、そろそろ寝てしまいたいんだけど
 英語の課題が思った以上に終わらない。

 私の部屋は、静寂に包まれており
 私がシャーペンを走らせる音しか聞こえない。

 にしても、難しいなぁ……。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(先生に聞く? いや、課題は終わらせないとダメだしなぁ……)
 椅子にグッ、と体重をかけて上を見上げる。

 見慣れた天井に、課題の答えなんて
 書いてあるわけなくて。

 私はしばし頭を抱える。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(……今日はいいや。
明日からは土日だしもう寝よう)
 私はそう考えると、課題を閉じて
 ベッドにダイブする。

 すると、ピコン♪ とスマホが鳴った。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
……?
 あ。たっつんからだ。
tt_✟
『夜遅くにすまん。明日なんやけど、動画の確認してくれへんかな?💦』
 明日……。まぁ、大丈夫か。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
『了解しました!
明日、たっつんの部屋行くね〜』
 私はそう打つと、スマホの電源を切り
 部屋の電気を消した。
あなたのローマ字2文字_໒꒱
(おやすみ……)































                   続く𓂃◌𓈒𓐍𓈒























sa_໒꒱
sa_໒꒱
いやぁ……出すの遅くてスミマセン
sa_໒꒱
sa_໒꒱
それでいてまだ恋愛要素ない……
sa_໒꒱
sa_໒꒱
まッ、まぁ? 次回もちゃんと描くんで……ハイ、見て下さい☆
sa_໒꒱
sa_໒꒱
ちなみに今回の依頼はマオ様から!
sa_໒꒱
sa_໒꒱
ご依頼、ありがとうございました〜♪




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