第6話

楽な傍観者?
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2025/06/12 07:27 更新
ピエロ
ピエロ
あ〜、この仕事って疲れるなぁ。
僕はボロボロの椅子に腰掛け、ため息を吐く。
ピエロ
ピエロ
大体、代わりはいくらだっているってのに──。
ピエロ
ピエロ
…まぁ、それこそ、選ばれたものには責任が生じるんだけどね。
僕はそう言って入り口を横目で見た。

そこには、高校生くらいの男が立っていた。
ピエロ
ピエロ
びっくりしたなぁ。いつからいたんだい?
男
君が口を開き始めた時から。
ピエロ
ピエロ
うわ、最初からじゃないか。言ってくれよな。それはそうとして、君はどうしてここに来たんだい?
僕がそっと問いかけると、男は震えながらゆっくりと口を開いた。
男
──俺って、楽してるだけなのか?
ピエロ
ピエロ
──ふぅん。どうしてそう思うんだい?
男
俺の周り、凄い奴ばっかいんだよ。
男
友達は、学級委員長やってて、またもう1人は生徒会やってる。
男
他にも、クラス仕切ってるやついたり勉強めっちゃできる奴いたり──。
男
ある日、友達が言ったんだ。
男
「お前、らくし過ぎじゃない?」って──。
男の指が震えた。

顔が赤くなって、息が荒くなって。
男
周りはこんな頑張ってんのに、お前はそれを見てばっかだって、お前は楽な傍観者でいいよなって。
男
そんなの、お前らが選んでやっただけじゃんかっ!!どうせお前らの代わりなんて、いくらでもいんだよっ!!
ピエロ
ピエロ
ちょっと、落ち着いて。
僕は男の肩を掴んで、深呼吸をさせた。

そして、ステージに立ち、男に呼びかけた。
ピエロ
ピエロ
それじゃあ──そんな君に、とっておきのショーの開演だ!













ピエロ
ピエロ
あるところに、もういい年の、男の子がいました。
ピエロ
ピエロ
その男の子の周りには、自然と良い役割を持った人がたくさん集まっていました。
男
…これ、俺?
ピエロ
ピエロ
ある日、みんなでお祭りのお仕事をすることとなりました。
ピエロ
ピエロ
もちろん男の子の周りはみんな特別な役割に属しています。
ピエロ
ピエロ
男の子の周りにいる1人が叫びました。
ピエロ
ピエロ
どうしてお前は楽してばかりいるんだ、楽な傍観者め、と。
ピエロ
ピエロ
男は理解できません。楽だからと言って、何もしていない訳ではない。見ているものにも責任はあります。
ピエロ
ピエロ
たとえ、その人の仕事が間違っていたら?それを確認するのに、傍観者はいます。
ピエロ
ピエロ
ほら、デスゲームの傍観者だって、そうでしょう?
ピエロ
ピエロ
男は皆に訴え、それを理解してもらうことができました。
ピエロ
ピエロ
そして、男は皆んなと支え合いながら、お祭りを成功させることができました。








ピエロ
ピエロ
どう?元気出た?
男
なんか、俺色々勇気湧いて来たかも!ありがとう、俺、行ってくる!!
ピエロ
ピエロ
ふふ、いってらっしゃい。
僕はそっと観客席に何かを置いた。

厳しい表情でステージを見つめる、傍観者を。


















ありがとうございます♪

これを早く投稿したくて意味不明な文が出来上がってしまいました…。すいません。

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