第2話

2.『少しずつ増える居場所』
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2026/06/21 05:06 更新
転校してから数日が経った。

最初は緊張していた学校生活も、少しずつ慣れてきていた。

……とは言っても。

まだクラスのみんなと沢山話せるわけじゃない。

相変わらず、自分から話しかけるのは苦手だった。


) キーンコーンカーンコーン

昼休みのチャイムが鳴る。

僕は鞄から弁当を取り出した。

今日はどこで食べよう。

そう考えながら立ち上がった、その時だった。
🍆
おーい!蘭歩く〜ん!
聞き覚えのある声が響く。

振り返ると、帆さんが大きく手を振っていた。
🍆
一緒に食べようぜ!!
⛄️
あ、えッ、?
突然の誘いに戸惑う。

すると隣から緒莉さんが顔を上げた。
👓
みんなで食べるつもりなんだけど、
👓
どうする?

前の席の愛杏さんも振り返る。
🐷
席とっといたぞ〜ッ!!!
さらに奥から瑠都さんの声。

🦍
ほらほら!早く来なよ!


気付けば断るタイミングを失っていた。

⛄️
じゃ、じゃあ、、

そういうと…
🍆
よっしゃ〜ッ!!

と帆さんが嬉しそうに笑った。




みんなと食べる昼食は思ったより賑やかだった。

👓
皆、昨日の宿題やった?
🐷
うわ、やってねぇ!!
🍆
威張るなw
🐷
でも、帆さんもやってないじゃないっすか!
🍆
それは言うなって言っただろ!?

教室に笑い声が広がる。

思わず口元が緩んだ。

🍆
あ、
帆さんが僕のことを見た

🍆
今、笑ったな?
⛄️
え、?
🍆
笑った!
🐷
笑ったな!?


愛杏さんまで乗っかる

⛄️
あ、いや……
少し恥ずかしくなる。

すると瑠都さんが笑いながら言った。

🦍
やっと、笑ってくれたね


その言葉に少し驚いた。

でも不思議と嫌な気持ちはしなかった。






















放課後。
🦍
あ、そういえば!

瑠都さんが振り返る


🦍
学校案内まだだったよね?
⛄️
え、?
👓
確かに~

緒莉さんが頷く

🍆
じゃあ、行っちゃう!?





気付けば五人で校内を歩いていた。

図書室。

体育館。

生徒会室。

屋上の見える廊下。

みんなが楽しそうに話している。

その様子を見ながら、ふと思った。

楽しい。

本当に。

久しぶりにそう思った。
だけど。

心のどこかで別の声がする。

” 期待しちゃダメだ。”

” また同じことになるかもしれない。”

僕はそっと視線を落とした。










翌朝。

教室に着いた僕は席に座る。

そして筆箱を開いた。

その時だった。
⛄️
あ、あれ、?
中を見つめる。

いつも入れているはずの青いペンがない。

もう一度探す。

机の中。

鞄の中。

ポケット。

どこにもない。
👓
蘭歩くん…?
隣から緒莉さんの声が聞こえた。

だけど僕は答えられなかった。

頭の中に浮かんだのは、

前の学校での記憶。
まさか。

そんなはずない。

でも——。

僕の手は小さく震えていた。

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