第3話

3.『嫌な予感』
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2026/06/24 08:00 更新
⛄️
あッれ…おかしいな、、
僕は何度も筆箱の中を確認した。

ない。

やっぱりない。

いつも使っている青いペン。

昨日まで確かにあったはずなのに。
👓
どうしたの?
僕は慌てて筆箱を閉じた。
⛄️
あ、な、なんでもないで、!!
そう言うと、緒莉くんは少しだけ首を傾げた。
👓
ん、そう、?
⛄️
お、おん、!


チャイムが鳴り、授業が始まる。

だけど僕は集中できなかった。

頭の中に浮かぶのは前の学校のことばかり。

『あれ?』

『ペンがない。』

最初はただの勘違いだと思った。

でも違った。

次は消しゴム。

その次はノート。

少しずつ。

少しずつ。

僕の物が消えていった。
🐱
蘭歩~?
先生の声で我に返る。
🐱
次、読んでくれるか?
⛄️
あッ、はい!!
慌てて立ち上がる。

教室から小さな笑い声が聞こえた。


座った後も胸がざわざわしていた。











昼休み。

みんなとご飯を食べている時だった。
🐷
あ、そういえば!
愛杏くんが口を開く
🐷
蘭歩くんってなんのゲーム好きなの?
⛄️
え?
 突然話を振られて少し驚く。
⛄️
え、えっと…
気付けば会話は盛り上がっていた。

瑠都さんも。

帆さんも。

緒莉くんも。

みんな楽しそうに話している。

本当に優しい人たちだ。

前の学校とは違う。

そう思う。

だけど。


”また同じことになったら?”


心の奥から声が聞こえた。







放課後。

教室にはまだ数人残っていた。

僕は鞄を持ち上げる。

その時だった。

”クスクス”

後ろから小さな笑い声が聞こえた。

振り返る。

でも誰もこっちを見ていない。

気のせいかな。

そう思った。

だけど。

教室を出ようとした時。

机の横に丸められた紙が落ちているのに気付いた。

誰かのゴミかな。

そう思いながら拾う。

そして。

紙を開いた。

そこには、

黒いペンでたった一言。


『転校生って暗くない?』




僕の手が止まる。

ただの悪ふざけかもしれない。

僕に向けたものじゃないかもしれない。

だけど。

胸の奥が少しだけ痛かった。

遠くから聞こえる楽しそうな笑い声。

窓の外の夕焼け。

僕は紙をぐしゃりと握りつぶした。

”大丈夫”

”大丈夫だから”

自分に言い聞かせるように呟く。

だけどその言葉は、

少しも大丈夫そうには聞こえなかった。

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