rd、peの幼少期捏造あり
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桜の樹の下には死体が埋まっている
授業終了のチャイムがなって、空に赤が混じる頃、僕は夢の中から叩き起こされる。
ニタリと笑う彼の脛をける。
声にならない悲鳴を上げしゃがみこんだ彼に、やっと静かになった、と思いながらあたりを見回す。クラスメイトは誰一人おらず、聞こえるのは運動部の練習音だけだった。
長く深いため息をつく彼の横で、最近の自分のことを考える。
最近の自分の寝不足は先生の目にとまるほどにもなってきている。怖いと噂の先生に見つかったらただでは済まされないだろう。
やはり夜ふかしはだめだ。絶対に。
受験勉強、その言葉に頭が痛くなる。この年になると先生や親から出てくるこの単語は、自分にとってあまりいい印象ではなかった。
もちろん大切な時期であることは理解しているのだが、まだ進級したばかりの、桜が生き生きと舞うこの季節だ。
まだ意識しなくても問題はないだろう、と思う。
でもあいつは違うのだろう。
彼は県内でも一番を誇る高校に進学するらしい。
優しく真面目な彼にふさわしい進路だと思う。進学してもこれからも仲良くしてくれるだろうか。
そう考えながらあいつをみていると、
ふと目があって、
あいつの青い目に、
その目に、ほんの少しの諦めと、絶望が見えたのは、気のせいだろうか。
赤く染まった廊下を二人で駆け抜けていく。
あいつの後ろをついていくように走っていく。
あの諦めと絶望は、すぐに瞳の奥に隠れるように消えてしまった。
少し距離のある背中を見つめる。
なんとなく、声をかけなければならない気がして。
あいつが振り向く。
海のような目がこちらを向く。
こっちを向いた海は、あまりにもいつもどうりだった。
なにもない。
少し走りすぎたのか、心臓の音が速く、強く聞こえる。
何も言わない俺を心配に思ったのか、らっだぁが近づいてくる。
さっきのは気のせいかもしれない。
笑いながらそう思った。
それよりも今は、怒り狂う彼から逃げることを優先しなければならない。
そう考えて、地面をける足に力を入れる。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。