第3話

Episode
115
2021/03/02 08:15 更新







あなた side.




私のクローゼットから、

白いTシャツとショートデニムパンツを出している。




いや、亜嵐。


それ、あなたの服とお揃いじゃん。






私に取り出した服を手渡す、白いTシャツにデニムを履いている亜嵐。


まぁ、良いけど。




亜嵐が用意してくれた服に着替え、身支度を済ませる。



元々、私たちはいつも一緒にいた。



けれど、ある日を境に、

私は外を1人で歩くことができなくなった。




それ以来、どこへ行くのも何をするにも亜嵐と一緒。




亜嵐だって、好き勝手したいだろうし、

彼女だって作りたいだろうし。





亜嵐の重荷になっている自分が嫌になってくる。








亜嵐「あなた、また変なこと考えてるでしょ?」




家を出て、大学に向かって並んで歩いていると、亜嵐が私の頭をポンポンと撫でる。




亜嵐「あなたの考えていることは、手に取るほど分かるからね。
さすが、双子だよねぇ。」




ひひっと目を細めて笑う亜嵐の無邪気な笑顔に、

どれほど助けられてきただろうか。





『亜嵐、いつもありがとう。』



亜嵐「こちらこそ。
俺、あなたと一緒にいられて楽しいよ?」






裕太「おー!あなたちゃん、亜嵐くん、おはよう!」





家の近くの交番の前を通りかかると、

LDH交番で勤務する警察官、中務裕太さんが笑顔で挨拶をしてくれる。





出かける時は必ずここの前を通るので、

ここの交番の方とは自然と仲良くなった。





隼「え、あなたちゃん!?おはよう!!!」



裕太さんの声を聞いて

嬉しそうにニコニコしながら中から飛び出てくる隼さん。




相変わらずの可愛さと癒し・・・・。





亜嵐「隼さん~、俺を忘れてないですか?」



隼「亜嵐くんもおはよう!
あなたちゃんの名前だけ、中まで聞こえてきたから。」



裕太「大学はどう?慣れた?」



『まだ、通い始めて1週間ですよ?
初めてのことばかりで、目が回りそうです。』



裕太「そうだよねぇ。
あなたちゃんたちがこの街に引っ越してきて、もう2年以上経つんだよね?」



『そうなりますねぇ。高校1年生の冬に引っ越してきたので。
亜嵐まで、一緒に転校するはめになって、申し訳ないです。』



亜嵐「まだ、それ言ってるの?
いいよ。新しい高校でも友達できたし。
あなたと一緒だと、どこだって楽しいよ。」




私の肩を抱き寄せる亜嵐。


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