四季くんのことを
恥ずかしくて声が小さくなってしまった
四季くんの大きな目が、また大きく開かれる
でも。こんな私のことを好きでいてくれてたなんて
そう考えると嬉しくて………
私は四季くんに笑顔を向けたんだ
By四季
ぼくは、結亜ちゃんの言葉を疑ってしまった
耳が壊れたんじゃないのかって思った
言葉にした、そうしたらもっと実感がわかなかった
兄さんたちが、いるのに、
それでも、ぼくのことを?
結亜ちゃんが、大人びいているような表情で、言った
ぼくは、その言葉を聞いて、思いっきり、でも、優しく抱きしめた
泣いてしまったのを誤魔化したかったって、
それもあったけど
愛おしさからでてくる、抱きしめたい衝動から、出てきてしまった
ぼく、本当に、てっきり
結亜ちゃんは一旦ぼくと離れて顔を合わせる
結亜ちゃんと、泣いていたのかな?
ニコッと、結亜ちゃんだけど、優しい、可愛い笑顔を見せてくれた
ぼくが、好きなのは、この笑顔。なんだ
ぼくはこの笑顔を守れるなら、どうなってもいい
何されてもいい
ちょっと、重いかもだけど、でも
結亜ちゃんを、同じくらい大事にしたい
……いや、それ以上。
大切にするんだ
この手から、話さないように
何度、彼女の名前を呼んだのだろう
これでも足りない
このままぼくは、ぼくが倒れ込むようにする
ぼくの上には、結亜ちゃんがいる
空いていた間が、結亜ちゃんのおかげで埋まった
今まで、海くんが好きなんだと思っていた。距離を取っていた。でも、結亜ちゃんが埋めてくれたんだ
こんなに、嬉しいことって、ないよ
結亜ちゃんが心の底から嬉しそうな声が、僕は嬉しい
絶対に、大切にしよう
大事にする
結亜ちゃんのために
ぼくは、結亜ちゃんを感じれるように、頬をつつんだ
結亜ちゃんは少し目を伏せてニッコリ微笑む
好きや、愛おしいさが、どんどん、どんどん増してくる
By結亜
夢、みたい……
でも、夢じゃないんだよね
私は、昨日四季くんに告白されたの
嫌われちゃったって、思っていたのに、
思い返せば返す程、頭がパンクしそうになる
昨日だけで、四季くんのことを、もっと、
もっともっっっと大好きになってしまった
触られた頬の、感触がまだ残っている
あの時の四季くんの顔は
私のことを、大好きなんだなって
本気で思った
それって、本当に













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!