目が覚めるとみしらに天井があった。隣からは一定で音を鳴らす機械の音がした。
俺はそう思い体を起こそうとした瞬間、何か違和感を感じた。
俺はとりあえず違和感を抱えたまま体を起こし、辺りを見回した。
俺が顔を下に向けた時、俺がもう1人いた。そいつは目をつぶり小さな呼吸をしながら寝ている。腕には点滴の管などが沢山付いていた。
俺は自分の体を見る。
ガラガラガラ
病室の扉が開いた。俺がそちらに目を向けるとそこにはめめさんがいた。めめさんの目元は真っ赤に染まっていて少しやつれた顔をしていた。
めめさんはゆっくりと寝ている俺の方に歩いて行き横に置いてあった椅子に腰をかけた。
俺がそう言ってもめめさんは何も反応しない
俺はめめさんの方を見る。めめさんは俺に淡々と話しかけている。
めめさんは俺の手を強く握る。
めめさんの目から涙が流れる。
めめさんは泣きながら俺に訴えるように言う。
俺は目の前の寝ている俺を見る。
呼吸は先程よりどんどん浅くなっている。
幽体状態の俺は先程よりも薄く消えかかっているのがわかった。
幽体でも涙は出る。
俺はその場に泣き崩れる。
ずっと聞きたかった言葉がずっと想っていた気持ちがようやく叶ったというのに
俺にはそれが出来ない
泣きながら必死に喉が枯れそうな声で呼んでいるめめさんの言葉にも
俺は何も答えてあげられない
指先が完全に見えなくなってきた。
めめさんは俺の手を先程より強く、両手で握る。買ったキンホルダーを持ちながら
目が腫れても涙を流しながら一回も拭ぐうことなく泣く。
涙は頬をつたう。
俺はめめさんから貰ったキンホルダーを強く握る。
その瞬間、キンホルダーが光だし俺を照らす。
周り一面光で照らされる。
目を開くとそこはベットの上だった。
めめさんは涙をまた流す。その涙は俺にへと落ちる。
めめさんはハッとし立ち上がる。
俺は、できるだけの力でめめさんを掴む。
俺が小さく笑うとめめさんは驚いた顔を一瞬してからつられて笑った。
病室は辛気臭い空気から一気に華やかな空気となった。
窓から風が吹き俺たちをなびかせる。
めめさんが大きく手を振り俺を呼ぶ。俺はゆっくりとめめさんの方に向かう。
俺が目覚めてから3週間の月日が経った。そして今日は退院日。俺とめめさんで病院から家に向かっての木で囲まれた帰り道を通る。
めめさんはそう言いながら口を抑えて笑う。
めめさんは小さく微笑む。
俺はめめさんが指を指した方を見る。そこには満開に咲き誇る桜があった。
風が大きく吹き桜が舞い散る。
めめさんは一生懸命に桜を回収する。
俺はめめさんに近づきめめさんの上にのっていた花びらをとる。
めめさんは顔を真っ赤にしていた。
俺は笑顔多彩な陽キャ系美少女に今日も恋をする。

めめんともりside⬇
【脚本担当】
第1話 夜月
第2話 夜月
第3話 三日月
第4話 三日月
第5話 夜月
第6話 前半三日月 後半夜月
第7話 夜月
第8話 夜月
第9話 夜月
第10話 三日月
第11話 三日月
第12話 三日月
第13話 夜月
第14話 夜月
第15話 前半三日月 後半夜月
第16話 夜月
今までご視聴ありがとうございました。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。