こーくside
久々にびびくんの家に遊びに来た。
それは良いんだけどさ………
あいつ、俺がいるってのにぽわ(びびくんの猫ちゃん)ばっか構いやがって。
その上俺は召使いのようにお茶出せだのウーバーでご飯頼んどけ、だの言われまくるし。
俺にも………ぽわみたいに構えよ………
なんて言っても馬鹿にされるだけだろーな。
言い終わったときにハッとして顔が赤くなる。
最悪………びびくんに笑われる………。
何だかムカムカして俺は玄関に向かう。
すると、さっと腕をつかまれた。
俺はさっと振り返る、
その瞬間、ドンと大きな音がした。
自分が、壁ドンをされている状況を理解するまでに少しばかり時間が必要だった。
驚きを隠せないでいると、びびくんは妖艶に微笑んだ。
心臓の音が煩い。
いつも馬鹿ばっかやってるびびくんが、急にこんなことしてくるなんて、頭でも打ったのかって話だけど………
顔を逸らしてできるだけ鼓動を抑えよう、とした。
猫みたいに可愛くねーよ、と言おうとした瞬間口は塞がれた。
慣れない男からの口付けにふざけるのも大概にしろ、と怒鳴りたくなったら、またあいつは笑ったんだ。
そう意味深なことを言われた俺の心はもう、とっくに君の元だ。
その後、びびくんにぐちゃぐちゃになるまで食べられた(意味深)のは言うまでもないだろう。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!