こーくside
そう思いスマホを開けば今日は俺の誕生日ではないか。
もうすぐ30歳のおじさんになるんだよ?
これからどんどんおじいさんになって、誰からも祝われないのだろうか。
この年になるとつい、自分の未来について考えて、憂鬱な気分になる。
全く、誕生日だと言うのに。
ピンポーン
インターフォンが鳴る。
こんな時間に誰だろう?
そう思って玄関を開けると………
明るいみんなの姿をみていたら、何だか童心に若返ったようで、涙があふれた。
鼻をすすりながら俺は笑う。
おじさんになって、憂鬱な気分な誕生日だったけど………
でも、今日の誕生日が嬉しかった。
だから今日はびびくんに何を言われても怒らない。
〈おまけ〉
そらびびside
今日は相棒の誕生日。
毎年、祝われなーいって言いながら悲しそうにしている。
だから今年はみんなでこーくの家に押しかけて祝おう大作戦をする。
そうやって笑うけど、反論しない。
だって俺はこーくが大好きだから。
なんやかんや俺のボケに付き合ってくれたり、撮影のアドバイスをくれたり、とにかく良いやつ。
そんなあいつの誕生日は何よりも祝うべきだと思う。
こーくの家の前で俺達は準備する。
今日はあいつの誕生日。
だからあいつをたくさん祝う。
一日遅れ((
誕生日おめでとう、こーくさん












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!