第30話

愚痴らせて。
23
2019/10/20 07:49
あのさ。
私さ、本気で好きなんだよ。
私の命に変えてもいいくらい、好きなんだよ。
なのにさ、なんで答えてくれないの?
現場に毎回行けないのは、本当に悪いと思ってる。
でも、私の気持ちは本物なんだよ。
本当に、本当に好きなの。
私は、人生を捧げるって決めたの。

それくらい好きなんだよ!
ねぇ、信じていいの?
まだ、好きだって、頑張ってくれって言っていいの?
誰も勝つ気なんてないじゃん!
本気でやってないじゃん!
あんたたちの人生は、別にここじゃなくても輝けるかもしれない!
ここじゃないどこかを好きになれるかもしれない!
でもさぁ!!!
私たちは!
私たちサポーターは、ここを好きになって、ここを応援するしかないんだよ!!
私たちは、ここが好きなんだよ!
チームの為に全力になってるのは、私たちの方が絶対全力だよ!
ふざけるのも大概にして!
その一歩、その一瞬、その一声。
全てが未来を変える可能性があるんだよ!
あんたたちのことを信じてる人が何千人も、何万人もいるんだよ?
そんな私たちの期待を、全部全部無駄にする気なの?!
負けることも、全力を出さないことも簡単かもしれない。
でも、私たちは全力で戦うしかないの!
それが、ここを好きになった私たちの使命だから。
もうさ。

これだけは言いたくなかったけど。
こんな試合しかできないあんたたちは大っ嫌い!!!

全力で戦う選手を見て、私は命を救われた。
自殺なんてやめよう、こうやって誰かのために全力になれるこの人達のように、私も誰かのために戦いたい。
だから、まだ生きよう。
そう思わせてくれたのは、ここだったんだよ!
私はあんたたちを応援するために生きてるの!
ここが私の全てなの!
私は・・・皆に笑ってもらいたいから、応援してるの。生きてるの。
私の全てをあげるから。
この命も、捧げるから。
だから、お願いだから、全力でしてよ。
もう、簡単に信じることも出来なくなってしまう。
私は、信じたい。

今の練習メニューが緩いのも知ってる。
じゃあ自主練すれば?
わーい、ゆるーい、やったぁー
そんな精神で生きてるからこんなことになるんだよ!
試合だけ全力でやろうなんて、無理に決まってんじゃん、馬鹿なの?
そのくらい、私でも分かるよ。

私は!この命と人生とを捧げて!命の灯火が消えるまで、共に戦うことを誓うから!
だからどうか、どうか、貴方達の全力を、見せて欲しい。
信じることも、愛することも簡単じゃないんだ。
でも、私たちは愛してるんだよ。
こんなんじゃ語りきれない。
大好きです。
愛してます。
だから、だからどうか。
少しでいい、僅かでもいいから、全力を見せて欲しい。




「私が自殺をやめた理由。」
今回のこの愚痴の中で出てきたチームと私のことを、書きたいと思います。
よかったら、読んでみてください。


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