階段に座り込んで、必死に涙を拭っていた
いつも…いつも僕はこんな立ち回りだ…
スングァナと気持ちよく歌う時間、
ソクミナ、さすが!って褒められる時間
全部全部が楽しかった
メインボーカルって決まった時は、プレッシャーに押しつぶされそうになったけど
でも、僕はここまで駆け上がってこれた
全ての瞬間が楽しかった
やっぱり、やっぱり、…っ
降りたくなんてない、…っ、
なんで、なんでこんな簡単に僕の思いは潰れてしまうんだろう
本当は絶対に絶対に、降りたくなんてないし、…
譲りたくもない、なのに…っ、
思わずため息をこぼした瞬間
後ろに気配を感じたと思えば…
今僕が、1番会いたくない人がいた
チェリナが嫌いなわけじゃない
でも、今会ったらきっと僕は酷いことを言ってしまう…だから会いたくなかったのに
偽りの笑顔を向けて、声をかける
僕のメーターはMAXになって
つい、思っていた通り…酷い言葉を口走ってしまった
驚くチェリナの声と顔を見て
僕は血の気が引く感覚がした
あぁ………、何をやってしまったんだろう
はは、っ……… もう、いやだ…ㅎ
そう言って、僕はその場から逃げた
なんか、なんだろ、…
もう、わかんないや
死んじゃいたい
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。