あっ、伊地知さん。あそこ。
何買ったの？？

のど薬？？

呪い……低級の群れって言ってたよ

！

とはいっても、いくら何でも多すぎるんじゃ…


狗巻くん！？そんなに近づいたら危な………

これが呪言…………！！

えっ。あ、そっかもう終わりか。

（めっちゃ声枯れてる！強い力だけど、
それなりにリスクもあるんだな……）

どうしたの？？

あれ？？本当だ。帳が上がらない………。
これじゃー出られないね………( ﾟдﾟ)ﾊｯ!

（なんだ、この呪い…！今までとは気配が…）

わっ。……狗巻くん！！！

なになになに！なに！？アレ！？
呪いっ…………低級って言ってたのに！！
話が違くない！？あのサイズなのに
（小学校のデカブツよりも
ずっと…………怖かった）
そうだ！！狗巻くん、
ケガ……、指大丈夫！？わ……痛そう………。

ああ！そんな………。
下手にイジんないほうが………ごめん。
（僕のせいだ…………。追ったり、
こっちを探ってくる様子はない）

圏外………なんで？？

帳のせい………。帳が上がらない以上、
祓うしかない…………んだよね？？

狗巻くん！もう動いて大丈夫なの？？

え……一人で行くってこと？？

（………守ってくれようとしてるんだ。）
ありがとう、狗巻くん………。
でも大丈夫だよ。二人で頑張ろう！！

（怒った！！なんで！？
ただでさえおっかないのに！！）

フー、フー…………。
（刀に呪いを込める……！狗巻くんは
優しいんだ。不用意に人を呪わないために、
呪いの籠もらないおにぎりの具で
話してるんだよね？？
今日だって助けてくれた。危険から
遠ざけようとしてくれた。あのときも、
緊張してた僕に、
気を使ってくれたんだよね？？）

（浅い、っていうか硬い！！）

（僕はまだこの呪いに敵わない……でも！！）
狗巻くん！
（狗巻くんの優しさには、絶対に応える！）

すご………

あっ、大丈夫大丈夫。カスっただけだから。

…………うん、おつかれ！

（里香ちゃんの呪いを解いたら、
僕も普通の人間。
呪術高専にはいられなくなるけど、
それまでに少しでも皆の役に立ちないな）
あ、帳どうしよう！！