この人たち…暗殺者にしては随分派手な集団なのね。
空気が変わった。
相当強いんだろうな。
暗殺者は、敵がなんと言おうと信用してはならない。
弟たちを庇いながら戦う。
スッ
私は懐から手持ち鎌を二本取り出した。
ゾム はどこからか弓を取り出した。
背中にはいつの間にか矢筒と大量の弓があった。
なんて話しているうちに、ゾム は矢をとり弓を引いていた。
一瞬の沈黙が流れた。
ゾム は私に的を定め、私はゾム に走り出せる態勢。
さっき発動したスプリンクラーの水の出口から、一滴の水が落ちてきた。
その一滴の水が、床に落ちた。
_______その瞬間、空気が揺らいだ。
ダッ
私は走り出した。
ヒュッ
ゾム が矢を射った。
私の目を的確に射ることができる位置。
瞳の1ミリ先に矢の先端がある。
それを受ける。
ザシュッ
構わず突き進み、ゾム の首元を鎌で掻っ切る。
ザシュッ
一郎たちは速さについていけず目を見開いていたが、
私とゾム がお互いに一撃ずつ入れたところでやっと目で追えたらしく、
その瞬間、入り口の方から足音が聞こえてきた。
タッタッタッ
私が聞こえてきた声に驚き、油断しているところを狙われた。
ヒュッ
ヒュッ
ヒュンッ
ザシュッ
ザシュッ
ヒュンッ
最初の一撃は右目を潰したが、
後から来た3撃は2撃をもろに食らった。
一撃目は左腕。
二撃目は腹をそれぞれ射抜かれた。
私が痛みで震えている時に、その人たちは来た。
タッタッタ
まぁ、混乱するよね。
急いで来てみたら謎の四人組と矢が3本を刺さった女と拘束されたブクロ代表がいるんだから。
そういって私は両手の小さな鎌を一本捨て、もう一本を口にくわえると
体に手を入れた。
私は人間とは言い難い。
体の中に武器を収納し、即座に出し入れすることができる。
体の中から私の身長ほどある大きな鎌を取り出した。
口にくわえた小さな鎌はそのままで、突っ込んだ時に少しでも相手にダメージを与えるためのもの。
そして靴のかかとの部分から小さな刃を出す。
その言葉を聞いた後、体に刺さった三本の矢を力づくで抜いた。
その際に血がその部分から大量に吹き出たが構わない。
私は誰の言葉にも構わず再び走り出した。
ダッ
ゾム は私の特攻をかわし、壁へとぶとそこから私を狙った。
ギチギチッ
(弓をひく音)
私は足でブレーキをかけ、ゾム の方へ方向転換すると再び走り出した。
するとゾム は再び矢を射ってきた。
ヒュンッ
私はそれを避けると足に力を入れ、
跳んだ。
ボタボタッ
空中で体をねじり、鎌を横に振りかぶる。
その目は髪から覗き、闇色に光って獲物を捕らえていた。
スッ
ギチギチ
ゾム が私のこめかみに的を合わせて弓を限界まで引いた。
その目はフードの陰から覗き、緑色に光って獲物を狙っていた。
私はその振りかぶった鎌を勢いよく横に振った。
俺は限界まで引いた弓の手を離した。
ザシュッ
ザシュッ
ドサドサッ
その時、私の目の前で二人の影が床に打ちつけられた。


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!