ふと周りを見ると、いたるところから木の枝が落ちてくる
どうやら、これで気配を撹乱しているようだ……

伊黒 小芭内
(なるほど、いい策だ)

伊黒 小芭内
(だが、これは考えていないだろう……)
次の瞬間、伊黒は目にも留まらぬ速さで木を登り、上の様子をうかがう……

伊黒 小芭内
(何ッ!?)
しかし、上には永遠はおらず、もうすでに何処かに逃げていた

伊黒 小芭内
(俺が思っている以上の俊足か……)

伊黒 小芭内
ならば……!

永遠
(伊黒さんの気配が遠くなってる、逃げ切れてる……?)

永遠
とりあえず、このまま逃げ切ろう……

胡蝶 しのぶ
そこまで!

胡蝶 しのぶ
この勝負、鬼側の勝利で〜す!

永遠
ま、負けました……

永遠
伊黒さん、ありがとうございます(ペコッ

永遠
まさかあんな場所から現れてくるなんて思いもしませんでした……

伊黒 小芭内
いや、貴様の動きも素晴らしかった

胡蝶 しのぶ
それに、気配の消し方も完璧でしたよ

永遠
……お世辞ですか?

伊黒 小芭内
いや、お世辞ではなく本心だ

胡蝶 しのぶ
誰かに教えてもらったのですか?

永遠
いえ、教えてもらってませんよ……?

甘露寺 蜜璃
独学でここまで出来るの!?

甘露寺 蜜璃
凄いね、永遠くん!(ナデナデ

永遠
えへへ、ありがとうございます(ニコッ

甘露寺 蜜璃
!?

胡蝶 しのぶ
!?

伊黒 小芭内
!?

永遠
ど、どうされました……?

伊黒 小芭内
い、いや……なんでもない……/////

胡蝶 しのぶ
……/////

甘露寺 蜜璃
/////(かわいい〜……)

胡蝶 しのぶ
じゃ、じゃあ……入れ替えてもう一度やりましょうか!

胡蝶 しのぶ
次は永遠くんが鬼です。逃げる人は伊黒さんと甘露寺さんで行きましょう。

胡蝶 しのぶ
ルールは先ほどと同じです。

胡蝶 しのぶ
では、準備はよろしいですか?

伊黒 小芭内
あぁ、

甘露寺 蜜璃
うん!

永遠
僕も、大丈夫です

胡蝶 しのぶ
では、始め!
その合図と共に、お二方はその場から一瞬で姿を消す……

永遠
……お二方も、さすがですね

胡蝶 しのぶ
では、永遠くんも行きましょう

永遠
はい、分かりました
シュン……

永遠
えっと……気配は……
感じとれた気配は……2つ……
恐らくそれが、伊黒さんと甘露寺さんかな……
距離は……そこまで遠くない、すぐに着くかな

永遠
よし、じゃあ……

永遠
もっとスピードを上げよう……!
森の木の枝の上……

甘露寺 蜜璃
ここなら周りも見えるし、簡単には見つからないよね〜

永遠
ばぁっ!
甘露寺の背後から永遠が驚かした

甘露寺 蜜璃
ぎゃあああ!?
ツルッ……

甘露寺 蜜璃
えっ……?
すると、甘露寺が木から足を滑らせる……

永遠
甘露寺さん!危ないっ!
永遠とっさに腕を伸ばし、甘露寺の手を掴む……

甘露寺 蜜璃
えっ……ダメ、それじゃあ永遠くんが……

永遠
ですが、ここで離してしまったら甘露寺さんに怪我が……
次の瞬間、なんと永遠はその華奢な体で甘露寺を引き上げる

甘露寺 蜜璃
えっ……えっ!?

永遠
よ、よし……これでなんとか……

永遠
すみません、僕が驚かせたばかりに……

甘露寺 蜜璃
私は大丈夫よ!

甘露寺 蜜璃
と、永遠くんは……大丈夫?

永遠
え、大丈夫ですよ……?

甘露寺 蜜璃
でも……その……重かったでしょ……?

永遠
全然、重くなかったですよ……?

永遠
むしろ、僕よりも軽いですよ

甘露寺 蜜璃
そう……?

甘露寺 蜜璃
でも永遠くん、すごく力があるのね

甘露寺 蜜璃
私でも軽々持ち上げれるんだし……

永遠
そうですか……?でも、不死川さんや宇髄さん程ではないですよ……

甘露寺 蜜璃
それでもすごい力よ!私もびっくりしちゃった!

永遠
そうですか、ありがとうございます!

永遠
では、僕はこれで……

甘露寺 蜜璃
うん!頑張ってね!

永遠
はい!ありがとうございます!
シュン……

甘露寺 蜜璃
やっぱり可愛いしカッコいいわ〜!

伊黒 小芭内
(この気配的に、甘露寺は捕まったか……)

伊黒 小芭内
(永遠の気配が感じ取れない分、厄介だな……)
ガサッ……
木々の隙間から、何かが飛んでくる

伊黒 小芭内
!?
それを伊黒は腕をぶつける……
が、それは永遠ではなく木の枝が数本飛んできていた

伊黒 小芭内
また枝か……!?

伊黒 小芭内
しかも今度は更に本数を増やして一目見た時の大きさを自分の体の大きさに見立てて紛れさせたのか……!

永遠
タッチです!

伊黒 小芭内
何ッ……!?

伊黒 小芭内
ふっ……w

伊黒 小芭内
いい策だな……

永遠
お察しの通りの作戦ですよ(ニコッ

伊黒 小芭内
なるほどな……w

胡蝶 しのぶ
ではこの勝負、鬼側の勝利ですね

胡蝶 しのぶ
ほんとに素晴らしいですね

永遠
いえ、そんなにすごくないですよ……

伊黒 小芭内
いや、俺たちも驚かされた

伊黒 小芭内
まだ全集中の呼吸を習得して間もないのにもう扱い方を覚え、更には元のスペックが高い……

伊黒 小芭内
まさに、異例の隊士だな……

甘露寺 蜜璃
私も、永遠くんの身体能力には驚いたわ!

甘露寺 蜜璃
私が木から落ちかけた時、永遠くんが引き上げてくれたんだよ!

伊黒 小芭内
……そうなのか、永遠?

永遠
え、えぇ……まぁ……

永遠
失礼でしたか……?

伊黒 小芭内
いや、そうじゃない……

伊黒 小芭内
むしろ、礼を言いたい

伊黒 小芭内
甘露寺を助けてくれて、ありがとう……(ペコッ

甘露寺 蜜璃
わ、私からもありがとう、永遠くん……!(ペコッ

永遠
い、いえ、そんな……お礼を言われるほどの事はしてないですよ……!
そう言っても、2人は頭を下げたまま黙ったままだ……

永遠
……

永遠
僕も、甘露寺さんにお怪我がなくて良かったです(ニコッ

伊黒 小芭内
……あぁ(ニコッ

甘露寺 蜜璃
!!

胡蝶 しのぶ
(伊黒さんが……笑った!?)

伊黒 小芭内
お前は優しい……(ナデナデ

甘露寺 蜜璃
!?(か、かわいい!!)

胡蝶 しのぶ
!?

永遠
あ、ありがとうございます……/////
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第14話 報告
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