あなたside
私には家族ができる。
今日は、学校に行ってきた。
この子は同じ孤児院で暮らしている親友、鈴香だ。
私たちは、少しだけ寄り道してから帰った。
孤児院に着き、ドアを開けた瞬間
パァン、パァン、パァーン🎉
部屋は折り紙でたくさん飾り付けされていた。
少しすると、お菓子がたくさん出てきて、みんなとたくさんおしゃべりをしすぎて、何時間話したかわからない。
私は鈴香の言葉を聞いて、泣いてしまった。
絶対泣かないって決めてたのにな〜
私は鈴香にハグをした。
鈴香は暖かくて、少しだけ、離れたくないって思ってしまった。でも、離れなきゃ。私に家族ができたら、嬉しいし、彩さん達も少しだけ楽になるから。
私のありがとう会が終わって、荷物をまとめ終わると、約束の時間まで後少しになった。
ピンポーン
ドドドド....
みんなは、私が見えなくなるまで、手を振ってくれていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。