第7話

物語の前に....⑥
221
2023/05/11 14:10
あなたside

私には家族ができる。
今日は、学校に行ってきた。
あなた
疲れたね〜
鈴香
うん〜
そうだっ!少し寄り道して帰らない?
この子は同じ孤児院で暮らしている親友、鈴香だ。
あなた
いいねっ!
私たちは、少しだけ寄り道してから帰った。
あなた
ふぅ~たまには寄り道もいいねっ!
鈴香
楽しかった〜
孤児院に着き、ドアを開けた瞬間

パァン、パァン、パァーン🎉
あなた
わぁっ!!!!
伊藤彩
あなたの下の名前、おかえりーー
あなた
び、びっくりしたー...
どうしたの?
伊藤彩
どうしたのって、今日は
「あなたの下の名前ありがとう会」だよ!
部屋は折り紙でたくさん飾り付けされていた。

少しすると、お菓子がたくさん出てきて、みんなとたくさんおしゃべりをしすぎて、何時間話したかわからない。
伊藤彩
それじゃあ、そろそろお開きにしよっか。
伊藤彩
じゃあ、鈴香、お願い
鈴香
はーい
鈴香
えっと、あなたの下の名前
初めて会ったのは3年前だったね。
初めは緊張してあまり、話せなかったけど、今ではあなたの下の名前と一緒にいるととっても楽しくて、自然と笑顔になれるよ!
あなたの下の名前は、私の大好きな親友です!
これから、少し離れて暮らすことになるけど、またたくさん遊ぼうね!!
あなた
うん!!
当たり前じゃん!!
私は鈴香の言葉を聞いて、泣いてしまった。
絶対泣かないって決めてたのにな〜
鈴香
ちょっとー、泣かないでよー。
私まだ泣いちゃうじゃん(T ^ T)
あなた
鈴香〜、大好きだよっ
私は鈴香にハグをした。
鈴香は暖かくて、少しだけ、離れたくないって思ってしまった。でも、離れなきゃ。私に家族ができたら、嬉しいし、彩さん達も少しだけ楽になるから。
あなた
みんな、ほんと今までありがとう!
みんなのことは、絶対忘れないから!!
伊藤彩
うぅ....(T ^ T)



私のありがとう会が終わって、荷物をまとめ終わると、約束の時間まで後少しになった。
あなた
ねえねえ、彩さん、これみんなに渡しといてくれない?
伊藤彩
手紙?これ、みんな分書いたの!?
あなた
うん、荷物まとめてから少し時間あったからさ
あなた
あっ、鈴香には自分で渡すね
伊藤彩
うん、わかった。
呼んでくるね


鈴香
あなたの下の名前?どうしたの?
あなた
手紙書いたの。
受け取って!!
鈴香
えっ...ありがとう!
私もちょうど書いてたんだ!
どうぞ!
あなた
ありがとっ!!
鈴香
...ほんとにお別れなんだね
あなた
お別れじゃないよ!
ちょっと離れちゃうけど、また会いに来るから!
それまで待っててね?
鈴香
うん!!
待ってる!
ピンポーン
伊藤彩
あっ、来たわね
伊藤彩
はーい
五十嵐
五十嵐でございます。
お迎えに参りました。
伊藤彩
今行きますー




あなた
じゃあ...またね
鈴香
うん、また...ね
ドドドド....
あなた
うん?
何の音?
孤児院のみんな
あなたの下の名前ちゃん、またねーーー
あなた
うん...またね( ;  ; )
五十嵐
...それでは、行きましょうか
みんなは、私が見えなくなるまで、手を振ってくれていた。

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