fw視点
大輪を飾った空が、
今は星を飾っている。
あなたは今、何をしているのだろうか…
ザッ、ザッ
どうやら、彼が来たようだ。
彼は俺の後ろで止まり、何も話さない。
彼は、何も話さない。
ただ、小さく息を呑む音が聞こえた。
何か言いたいような雰囲気を出していたが、
彼が喋る前に俺が話し出した。
俺は小さく笑って、話を続ける。
彼は、何も答えない。
でも、わかるんだぜ?
俺の長年の勘が、そう言っているんだから。
俺らが何年一緒にいると思ってんだよw
俺は空を見上げて、一つこぼす。
気づいたら、その言葉が口から溢れていた。
仕事上、女性と関わる機会は多かった。
だが、ここまで惹かれる人はいなかった。
太陽のような明るい君を
月のような優しい君を
自分だけのものにしたかった。
彼女は驚いたように俺を見つめ、静かに微笑んだ。
彼女の口からそれ以上の言葉が出るのを恐れた俺は、
とっさに彼女を抱きしめた。
彼女は俺の体をギュッと抱きしめたあと、
そっと体を離して、一言だけ告げた。
だけど、
それだけだ、と俺は告げて、
また空を見上げる。
彼はしばらくその場にいたが、やがて、戻っていった。
と、俺は空を見上げながら
見えない流れ星に
彼女の幸せを願うのだった。
短くてすみません。 あと、不破さん推しの方、地雷踏んでしまい申し訳ないです。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!